米政府機関の閉鎖、主要経済指標も発表延期に
米政府が機関閉鎖に追い込まれ、今週から一部の統計が発表されない事態となりました。
毎月初めに公表される「米雇用統計」「失業率」「平均時給」(直近の公表日は10月3日)といった市場にとって重要な指標が公表見送りとなり、延期される見通しに。投資家の不透明感は一段と強まっています。
民間のADP雇用者数は発表されたので、今のところコレが米国の雇用状況となっていますが、それは非常に悪い結果でマイナスという数字が出てきました! 労働統計局の結果とどれぐらいの差があるかは分かりませんが、今の米国の雇用数値が良くないのは明白でしょう。いずれにしても民主・共和両党の対立があり、調整の長期化が懸念されます。
株式・暗号資産・商品市場の動向
日経平均株価は一時下落していたものの、ソフトバンクやアドバンテストなど寄与度の高い銘柄が躍進し、その後急反発で押し上げ、先物では史上最高値の46,000円台を突破しました。
さらにビットコインと金(GOLD)も史上最高値を更新しており、リスク資産と安全資産の双方で買いが加速しています。いったいどこまで買われ続けるのでしょうか!?

金利政策の行方
一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)による利下げ観測が強まっています。加えて日銀も年内には利上げに動くとの見方が浮上しており、日米金利差は縮小に向かうとの予想が優勢です。
ただし、為替市場では円高・ドル安への動きは限定的となっています。ドル円レートは安値も高値もしっかりと抜けきりブレイクして一時的に方向感を見せるもののまったく持続性に欠けており、トレーダーを悩ませる展開が続いています…。

国内政治の焦点
まもなく決定する日本の総裁にも注目が集まります。新体制の下でマーケットが押し上げられるのか、それとも円の国際的な存在感の低下が続くのか、市場は依然として答えを探し続けています。投資家の大問題になりかねない金融所得課税がどうなっていくのか!? こちらも気になるところです。
10月相場2週目となる10月6日(月)からの注目すべき指標は次のとおりです。
■10月7日(火)
21:30~米貿易収支
■10月8日(水)
10:00~RBNZニュージーランド中銀政策金利&声明発表
27:00~米FOMC議事要旨
■10月9日(木)
21:30~米新規失業保険申請件数
■10月10日(金)
ゴト日
23:00~米ミシガン大学消費者信頼感指数
こちらはあくまでも平常時に予定されている指標です。
引き続き米国政府機関の閉鎖が継続すれば指標は発表されない可能性が高いです。
※9月アノマリー記事も参考にしてください。