11月最後の週。またもやドル円は窓を開けてスタートとなりました!
今回は下窓を開けたスタートでしたが、(結果論にはなりますが)今となってはコレが今後の流れを示唆していたのかもしれません。窓を埋める動きをしたものの、それからはどんどん円高とドル安が強弱を入れ替えながら進行していた感じでした。
一度28日(木)の深夜に150円台前半まで攻めたものの翌日には大きく戻しました。28日(木)の上昇はNY時間に失速し、翌日に月末要因で下げ始めるとあっという間に150円台を割り込む展開に。NY時間大引けも150円台をキープできずに終わりました。
11月はそもそも開始からスグに大きな上昇を開始すると151円台前半から156円台後半までどんどん上げ、再び大陽線で火柱となっていました。11月15日からは大きく反発するも横ばいになり再び押し目で上げると思われたが、最後の週で一気に崩れました。
地政学リスクの高まりや日銀の利上げ観測など円高ドル安の要因といわれていますが、金利差の縮小や株式相場の強さ、GOLDの動き、米長期債など整合性はあまり見られずハッキリしないのが正直なところです。いずれにせよドル円は大陽線で間違いないと思われましたが、終わってみれば「陰線」で終わる結果となりました。
ドル円の上昇トレンドは今度こそ終わりなのか!? 12月からの流れに注目です!
11月最終週の通貨強弱を分析してもどの通貨よりも水色の円が上を推移しているのが分かります。同じオセアニア通貨でも豪ドルは売られNZドルはそうでもない感じでした。カナダドルほどではありませんが、ユーロよりは売られたのが米ドルという感じです。
11月の1か月間は強弱が入り乱れていますが、11月26日から明確に米ドルと円がクロスし、円売りから円買いへ、米ドル買いから米ドル売りへと乖離し始めたのが分かります。コレがドル円150円割れまで下落を強めた要因です。
12月はこの流れが強まっていくのか!? それとも乱高下して終わってしまうのでしょうか!?
今年最後となる12月相場の初週、12月2日(月)からの注目すべき材料・指標は次のとおりです。
■12月2日(月)サイバーマンデー
24:00~米ISM製造業景況指数
■12月3日(火)
24:00~米JOLTS求人件数
■12月4日(水)
22:15~米ADP雇用者数
24:00~米ISM非製造業景況指数
■12月5日(木)ゴト日
22:30~米新規失業保険申請件数・貿易収支
■12月6日(金)
22:30~米雇用統計
ご参考まで!
12月アノマリーも参考にしてください。
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