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第3回|手法を最大限活かす考え方[相場師クロ/黒田雄士]

第3回|手法を最大限活かす考え方[相場師クロ/黒田雄士]

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前回の記事では「勝つことより負けないこと」を意識するというテーマを分解し、「1勝2敗2分」のルール作りの意味と優位性について解説しました。

今回は、トレードにおける重要な要素の一つである手法の話に入る前に、その最大性能を発揮するために必要となる「考え方」についてお伝えします。

相場師クロ氏のプロフィール
相場師クロ(黒田雄士)氏プロフィール

FX専門コンサルティング会社 / オーケーインテリジェンス合同会社CEO。為替から株までやる相場師。FXはSMA・水平線軸のテクニカル、短期デイトレ、月利回り命。株式は需給分析ベースのロング&ショート。

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手法の最大性能を発揮するために必要となる「考え方」について

 皆さんは、「相場が分かる」というとどんなイメージを持つでしょうか? やはり多くの人は「先の値動きを読める分析ができること」をイメージするのではないかと思います。ですが、どんなにテクニカル・ファンダメンタルズ分析を用いようと、相場の先の動きを予知することはできないというのが私の持論です。

 もしそれができるのだとしたら、「違ったら切る」という損切りの考え方は不要になってしまうし、そんな手法があれば勝者の裏に敗者がいるという相場の原則が成り立ちません。かといって、ただ「分からない」からと適当にトレードをしていても勝てるはずがないことも、皆さんはよく分かっているはずです。

 したがって、我々トレーダーができることは、過去の値動きの結果から認識できる規則性を言語化し、リスク管理を含めたルール(型)を定め、それに忠実なトレードをやり続ける技術を身につけることなのです。

 これを実現するために必要な要素の一つが、サロンやメルマガなどで常に伝えている「まず基準となる型を作ること」です。相場の先の動きは誰にも分からないし、トレードはどうやっても勝つこともあれば負けることもあります(相場の不確実性)。これを、世には数少ない「絶対」といえる事象の一つとして意識しておかなければなりません。

 つまり、「相場の不確実性」を受け入れた上で、いかにリスクを最小に留めて、それより大きなリターンを得ることで「トータルの勝ち」を実現するかを考えるのが、私たちトレーダーの仕事であり、技術の見せどころであるともいえます。

 この基準の作り方については、サロンの中で今も伝えている方法の一つとして、ダイジェストを次号で紹介しようと思っていますので、今号ではその前提として必要な考え方をお伝えします。

ルール作りに最重要な~一貫した基準~

どんなトレードルールであっても共通して重要になるのは、そのルールが「一貫した基準に基づいて、トータルでプラスの利回りを出せるもの」であることです。相場の未来の値動きは誰にも分からないと先ほども書きましたが、分からないなりにも過去の値動きの傾向から「一定の規則性・傾向」をつかむことはできます。

 その規則性に基づいて、一貫した判断基準に基づいてトレードをするために必要なのがルールであり、それを私は「型」と呼んでいます。

 判断基準を定めるために用いる分析手段は、テクニカル分析であればインジケーター、オシレーターをはじめ、ダウ理論・エリオット波動に代表される波形認識などさまざまです。用いるものは極論、どれでも構いませんが、「あれもこれも」とツールを増やし過ぎてしまうと、分析自体の一貫性を保つことが難しくなります。

 よって、分析に用いるテクニカルの要素は1~2個程度に絞るのがおすすめです。ちなみに私のデイトレの場合、4本のSMAと水平線を用いるのが基本です。

 ダウ理論的なトレンドで見ると、結果として短期足のトレンドフォローにはなっていますが、エントリー前の分析の判断基準には用いていません(詳しくは、今号の特集記事と次号執筆予定のこの連載の中で解説したいと思います)。

 いまだに判断材料をルールに多く盛り込んだ方が勝てると思っている人が多いようですが、実際トレードで安定した結果を残している人の多くは、ルールそのものは極めてシンプル(一貫性を保ちやすい)なものです。

 そしてトレードルールは、あくまで自身のトレードを値ごろ感ではなく一貫した判断基準で行うものであること、そして相場は常に不確実(=勝つときも負けるときもある)であることを理解して初めて理想的な性能を発揮します。

 トレードルールを作る際に注意すべきことは、繰り返しになりますが「一貫した判断基準に基づくものであること」、「勝ち負けを積み重ね、トータルで勝てることを確認すること」、そして「極力損失を最小化し、破産リスクを抑えること」です。

 この条件を満足できるルールになるまで、検証とフォワードテスト(デモトレード)を繰り返し、納得のいく利回りが安定して得られる状態までブラッシュアップすることが必要となります。だからこそ、私は「トレーダーは職人であり、技術職である」ということも言い続けているのです。

 これは非常に時間がかかるし、根気のいる作業を繰り返すことになるので、残念ながらここまで意識して継続できる人は決して多くありません。ですが逆に、このような作業をコツコツと継続的に取り組める人こそが、トレードにおける数少ない勝ち組の仲間入りをしていくことになるのも事実です。

 私はそのような人が一人でも多く輩出されることを目指して、日々サロンやこの場を借りて必要な考えを伝えさせてもらっています。引き続き、「勝つトレード」を実現するためのヒントとして、私の話を活用していただければ幸いです。

 今回は、方法論の前に大事な「考え方」をお伝えしましたが、次号では私のトレードスタイルをモデルに、エントリーから決済に至るまでのトレードルール、基準を定めるための取り組み方を紹介したいと思います。

相場師クロさん主催サロン「omukuroファーム」の風景(FX特練サロン)

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相場師クロ
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