先週の為替相場振り返り
週明けの9月18日(月)は日本休場でスタート。
相場は緩やかな立ち上がりでFOMC待ちなのもありボラ低下な感じでした。
肝心の「FOMC/FRB米国政策金利」もほぼコンセンサス通りの金利据え置き。FRB声明・パウエルFRB議長が年内にあと1回の利上げ可能性を示唆するものの、相場は大きな方向性を出すほど一方的なトレンドは持続せず。
週末9月22日(金)お昼過ぎの「BOJ日銀政策金利発表」は、予想通りのマイナス金利据え置き。続く15:30~「植田日銀総裁の会見」内容も特に変化はありませんでした。
当日から日本長期金利が0.75%近くまで上昇していても日本の物価指数が2%を大きくオーバーシュートし続けていても無関係のようになっています。しかし、いよいよ誤魔化しもしんどい気がしますが…。
これまで日銀材料・発言が出る度に強い円買い・円安で反応してきましたが、ぼちぼち反応もしなくなってきた感じもします。
今週のドル円レートを見ても、結局は上値が重いよりも底堅い感じがしました。
約1円ちょっと乱高下しただけなので方向感はハッキリ出ませんでしたが、まだまだ円安の流れは続きそうな気配があります。
売りが強まるポンドに注目
もう一点注目しておきたいのはイギリスのポンドです!
9月21日(木)20:00~「BOE英国中銀政策金利&声明発表」は市場予想の0.25bp利上げに反して「据え置き」のサプライズ。
まだまだ物価指数CPIは高くしんどいイギリスですが遂に15会合目にして利上げ休止をいったん選択してきました。
ベイリーBOE総裁は「利下げに関しては一切の議論せず」のスタンス。今後も利上げは当然してきそうですが、ポンド売りはかなり強まった感じです!
ポンド米ドルの日足チャートを見ても、ヘッドアンドショルダー完成からネックラインを下に抜けさらに下落トレンドが強まったのを、政策金利でさらに下へ押した感じです。
買い勢力の含み損が大きく焼かれたことでしょう。
今後も戻り売りの順張りが良さそうなので注目していたいと思っています。
この1週間の通貨強弱を分析すると、ポンド売りのみ強まった印象。
最終的には円売りとなっていますが、ややドルも円もユーロも膠着している感じですね。
今週の注目材料
9月最後の週となる9月25(月)からの注目すべき指標・材料は以下の通りです。
■9月25日(月)
ゴト日
■9月26日(火)
22:00~米国住宅価格指数
23:00~米国新築住宅販売件数・コンファレンスボード消費者信頼感指数
■9月28日(木)
21:30~米国新規失業保険申請件数
23:00~米国中古住宅販売成約指数
28:00~BOMメキシコ中銀政策金利&声明発表
■9月29日(金)
18:00~ユーロ消費者信頼感指数HICP
21:30~米国個人所得・支出・PCEデフレーター
23:30~24:00月末ロンドンフィキシング
相場は、大きな材料となる“超”がつく重要指標は全て通過し、材料出尽くした感じですが、月末はリバランスやポジション整理約定など月末特有の動きにも注意が必要です!
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