先週の為替相場振り返り
週明けの9月11日(月)の早朝から為替市場は大いにざわつきました!
植田日銀総裁の発言報道が東京市場オープン前に出て、ドル円は証券会社によっては1円以上の「窓あけ」で始まることに。その後もなかなか戻せないドル円は安値を試しにいき、その日のうちに146円を割れました。
しかし、それが底になりジワジワと回復し始めると、乱高下が激しいものの安値をしっかり切り上げ始め、そのまま週末15日(金)NY時間では完全に「窓埋め」で終わりました。
注目されていた超重要指標の「米国消費者物価指数CPI」(9月13日(水)21:30~)は、【市場予想:3.6% 結果:3.7%】と上振れる結果になり、ドル円は乱高下の展開に。
もう一つの注目材料「ECB欧州中銀政策金利&声明発表」(9月14日(木)21:15~)。
市場予想も割れていましたが、結果は10会合連続の利上げとなる「0.25bp」利上げ。
その後21:45~の「ラガルドECB総裁の定例記者会見」では、
「今後の我々の知る限り、数か月以内の更なる利上げは想定されていない」
「我々は利下げに関しては、決定も議論もしておらず、その言葉すら口にしていない」
と、二度にわたって繰り返し強調。
年内の利上げはないのと今後しばらくは利下げの可能性もなく据え置きが続くのがほぼ確実となった感じでした。
コレによりユーロは再び売られ始め、ドル買いはジワジワと回復しています。
下降トレンド強まるユーロドル
ドル円は乱高下しながらも高値は何度もトライしにいき更新するものの、大きく上には抜けず。安値は切り上げて「三角保ち合い」を明確にはブレイクしていません。
来週のFOMCとFRBの結果次第で大きく動くのか!? それともレンジ相場が続くのか!? 注目です。
対してユーロドルはボラも低下気味で長いレンジ相場でしたが、ECB政策金利をきっかけに明確に下へ抜けました!
その後もレジサポ転換点となった付近でしっかり反発し買い勢力はかなり厳しくなった感じで、下降トレンドが強まった印象。
1週間の通貨強弱を分析してもECB政策金利のあと、急激にユーロ売りとなっているのがわかります。
【CME Fed】9月16日(土)の時点では、FRB利上げ休止が98%となっており大きなサプライズはなさそう。
しかし、相場は何かのきっかけで大きく動きます。織り込み済みと思いつつも警戒はしておきましょう!
各国政策金利、PMI速報値に要注意
9月18日 (月)からの注目すべき指標・材料は以下のとおりです。
■9月18日(月)
日本3連休により休場
■9月19日(火)
日本休場明け
21:30~米国住宅着工件数
■9月20日(水)
15:00~英国消費者物価指数CPI・生産者物価指数PPI・小売物価指数
27:00~米国FOMC/FRB政策金利&声明発表
27:30~パウエルFRB議長の定例記者会見
■9月21日(木)
16:30~SNBスイス中銀政策金利&声明発表
20:00~BOE英中銀政策金利&声明発表
20:00~TCMBトルコ中銀政策金利&声明発表
21:30~米国新規失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀景況指数
23:00~米国中古住宅販売件数
■9月22日(金)
時間未定~BPJ日銀政策金利&声明発表
15:00~植田日銀総裁の定例記者会見
16:15~フランスPMI速報値
16:30~ドイツPMI速報値
17:00~EU PMI速報値
17:30~英国PMI速報値
22:45~米国PMI速報値
是非トレードの参考にして下さい!
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