先週の為替相場振り返り
まずは、先週の振り返りから。
8月スタートは日経平均が大きく暴落となり、1000円以上のマイナスは今年最大クラスの下落幅となりました。
日銀はYCCに対しての声明を先週に出しましたが、連続して指値オペを実施。それにより再び円安が加速し、ドル円は年初来高値をトライしにいく勢いで上昇。日銀の不透明な政策は円安・円高の方向性を難しくしている気がします…。
さらに大手格付け会社のフィッチが米国債を「AAA」→「AA+」へと約12年ぶりに格下げしたのも市場に大きな影響を与え始め、日経平均だけではなく米株ナスダックなどが2%以上の下落となりました。
週末に控えた「米雇用統計」を前に材料が多く出ていましたが、
♦8月2日(水)21:15~【ADP雇用者数】
市場予想:+18.9万人
結 果:+32.4万人
と今回も非常に予想よりも良い結果となりました。
♦8月4日(金)21:30~【米国雇用統計】
「非農業部門雇用者数」
市場予想:+20.0万人
結 果:+18.7万人
「失業率」
市場予想:3.6%
結 果:3.5%
「平均時給」
市場予想:+4.2%
結 果:+4.4%
と、雇用・賃金・失業率良い水準の結果となり、相変わらず米国の強さが出た感じです。
先月も「米雇用統計」後にドル円は下落を開始しましたが、発表直後はかなり上下に荒れた動きだったものの、今回も再び下落してしまう展開でした。
週始めの141円割れを来週から目指すのか? それとも上に戻せるのかに注目ですね!
1週間の通貨強弱を分析しても週後半やや戻し始めていますが、円だけが売られていた週だったのが分かります。
FXトレーダーさんは、来週の「米国消費者物価指数CPI」はもちろん外せませんが、日経・米株価指数・日本長期債・米長期債の動きに注目し、為替にどれだけ影響が出ているか来週からも注目した方が良さそうです。
8月2週目の注目ポイントは?
8月第2週目となる8月7日(月)~の注目すべき材料・指標は以下のとおりです。
■8月10日(木)ゴト日
21:30~米国消費者物価指数CPI
■8月11日(金)
15:00~英国鉱工業生産指数・製造業生産高・貿易収支・GDP速報値
21:30~米国生産者物価指数PPI
23:00~ミシガン大学消費者信頼感指数
などなど。ぜひ参考になさってください!
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)