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チャートパターンやプライスアクションの基本的な見方|王道トレードの手引き[第3回]

チャートパターンやプライスアクションの基本的な見方|ベーシストFX手法研究家&物理学者Kouによる王道トレードの手引き[第3回]

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ダブルトップや三尊といったチャートパターン、ピンバーやアウトサイドバーといったプライスアクションを利用する際、形だけ見てエントリーしていませんか? 形はもちろん大切ですが、他にも見るべきポイントがいくつかあります。今回は、チャートパターンやプライスアクションの基本的な見方を解説します。

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本質を捉えるためには目線をつける必要がある

 チャートパターンやプライスアクションを活用する際、形を意識することが多いと思いますが、それだけでは不十分です。形だけではなく、「各時間足の目線」や「インジケーターの傾き」などを併せて見ることで、狙うべき方向と相場が向かおうとしている方向が合っているかが分かるようになっていきます。

 チャートパターンは探そうと思えば、それっぽい形のものがたくさん見つかります。プライスアクションに関しては、どの時間足でどう見ればいいのかが分からなくなってしまうこともあるでしょう。

 結局、ダウ理論による各時間足の目線がブレてしまうと、どう頑張ってもトレードが安定しません。まずは各時間足の目線を必ずつけられるようにしておいてください。

 基本的に、チャートパターンをできるだけ同じ基準で判断するには、「チャートパターンの形を作っているローソク足の本数を一定にする」ことが大切です。常に同じサイズ感でチャートパターンを見ることで、見方が安定していきます(図①)。

図①チャートパターンのイメージ

 一方、プライスアクションで大切なことは「形よりも中身」です。どうやってその形ができたのかを見ることで、その形の意味が分かり、フラクタル構造への理解も深まっていきます。

 例えば、ピンバーについて考えてみましょう。一般的に、長い下ヒゲは買いが強い状態、長い上ヒゲは売りが強い状態といわれます(図②)。

図②ピンバー

 中身を見てみると、長い下ヒゲをつけた陽線の場合は「下げの否定&目線の転換」が起きていることが多いです(図③)。下目線が続いている場合もあるので、形だけを見て安易に飛び乗るのは危険といえます。

図③下げが否定されているケース

 長い下ヒゲをつけた陰線の場合でも、きちんと上目線になっていることもあるので、必ず中身を見るようにしてください(図④)。

図④陰線でも機能することがあるケース

 このように、「チャートパターンのサイズ感をどう見ているか?」「プライスアクションの中身がどうなっているか?」などを意識できると、「チャートパターンの中にある下位足レベルのチャートパターン」「プライスアクションの中にあるチャートパターン」「チャートパターンの中にあるプライスアクション」といったものに気づけます。

 それと併せて、「上位足の目線はどうなっているか?」にも注目です。上位足で上昇トレンドが出ているなら、上に向かう形(逆三尊、陽線のアウトサイドバー、長い下ヒゲなど)を拾い続け、下に向かおうとする形(三尊、陰線のアウトサイドバー、長い上ヒゲなど)をスルーしてみてください。方向感の一致を狙うだけでトレードの精度は上がるので、「そろそろ反転するかも?」という思い込みで逆張りせずに、素直にトレンドに乗る感覚を身につけていきましょう!

 次回は反転の捉え方について解説しますね。

ABOUT ME
Kou(ベーシストFX手法研究家&物理学者)
物理士トレーダー。トレード開始当初は期待通りの成績を挙げられなかったものの、学者にふさわしく確率論や統計学を駆使して検証と実践を繰り返した結果、2020年に10万円を7週間で1000万円以上に増やす。
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