米政府機関閉鎖がいよいよ解除へ──雇用統計・CPIはどうなる?
米国上院で予算案が可決し、史上最長となった「米政府機関閉鎖」がようやく解除に向かっています。これを受け、米労働統計局は閉鎖により延期されていた9月分の雇用統計を11月20日に公表すると発表しました。とはいえ、市場がより気にしているのは「10月分のデータがどうなるのか?」という点。報道によれば、
- 10月の雇用統計は「失業率なし」で発表
- ホワイトハウスは10月CPIが公表されない可能性が高い
と、極めて異例の形になりそうです。重要指標が闇に葬られるかのような状況に、市場参加者からは不透明感が一段と高まっています。
【株式市場】ボラティリティは高止まり──日経平均は乱高下の末に踏みとどまる

今週のマーケットは、株式市場でボラティリティの高さが際立ちました。日経平均は49,000円台を維持し、強い地合い自体は変わらずと言えますが…。一時は1,000円超の下落からプラテンするなど極端な値動きもあり、週末は15時半の大引けで905円の下落で終わっていましたが、先物では再び1,500円超の急落を見せ暴落を加速させていました。その後NY時間で切り返し、なんと最終的に+36円と驚きのV字回復を演じました。米国株も半導体関連の売りや、FRBによる年内利下げ観測の後退が相場の重石に。3指数とも荒い値動きが続きました。
【為替市場】ドル円は「静かな円安」へ──ボラ急低下、155円台での高値圏もみ合い

為替市場は株式市場とは対照的に、ボラティリティが急低下しました。ドル円は円安トレンドを継続するもボラは縮小し、153~155円台の狭いレンジで「静かな高値圏推移」という状況。しかし、懸念されるのは為替介入ゾーンに近づいていること。過去の介入水準を踏まえると、現在の水準は十分に警戒すべき領域です。「安易にロングを積み増して大丈夫なのか?」ここはトレーダーにとって判断が分かれるところです。
【コモディティ】金・銀・プラチナ・銅が強烈な強さ

史上最高値更新も視野に入るほど、コモディティ市場は非常に強い展開が続いています。金・銀・プラチナ・銅は実需もですが、安全資産として買われ続けています。円安も追い風で銅は米国関税で一時急落するも即座に上昇回帰中です。銅は実需が強く、全戻しは時間の問題との見方も多い状況で、史上最高値更新も視野に入る相場つきとなっています。
【今後の焦点】11月17日の週から指標が「正常に戻るのか?」
最大の注目点は、11月17日(月)の週から米経済指標が通常通り発表されるのかどうか。米雇用統計・CPIというマーケットにとって最重要指標が不完全のままとなる可能性が高まっており、為替市場が静かなのは「指標不在」という特殊要因の影響が大きいと見られます。
来週以降、米政府の再開によって指標発表スケジュールが正常化すれば、再び為替のボラティリティが戻る可能性は十分あります。11月3週目の週となる11月17日(月)からの重要指標・材料は次のとおりです。
■11月19日(水)
16:00~英消費者物価指数CPI・生産者物価指数PPI・小売物価指数RPI
28:00~FOMC議事要旨
■11月20日(木)
ゴト日
22:30~米新規失業保険申請件数・9月分雇用統計
■11月21日(金)
8:30~日本消費者物価指数CPI
17:15~仏PMI速報値
17:30~独PMI速報値
18:00~EUPMI速報値
18:30~英PMI速報値
23:45~米PMI速報値
※米国政府機関閉鎖が解除されるとの報道がありますが、どの程度まで正常に戻るのかは不確実性が高いのでご注意ください!
※11月アノマリー記事もご覧ください。




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