ブラウザ稼働、FX以外の銘柄も豊富、テクニカル分析が充実と、あらゆるスタイルの裁量トレーダーのニーズを満たすTradingView。
この記事では、TradingViewをさらに使いこなすためのテクニックを紹介していく。
チャート提供:TradingView
ストラテジーを使ってトレードのシミュレート
TradingViewのストラテジーは、設定された条件に従って売買のシミュレーションをするプログラムで、チャートにセットすると、インジケーターなど一定の条件のもとで売買サインが表示される。トレードロジックだけでなく資金管理の設定もできるので、あらゆる投資戦略を考えるための検証手段になり得る。一度機能を覚えればいろいろな使い方ができるため、ぜひ活用していきたい。
設定は、インジケーターと同じように検索し、チャートに表示するだけと非常に簡単。ストラテジーはインジケーターと同じPineスクリプトによって作動しているので、プログラミング知識があれば、自分で思い描いたトレード戦略をTradingViewのチャート上で自動検証することも可能だ。
基本的なテクニカル指標を利用したストラテジーも内蔵されているが、公開ライブラリやコミュニティでユーザーが開発・公開しているものも利用できる。アイデアと同様に開発者が解説を入れていたり、人気のストラテジーは評価がついているので参考にしていきたい。
知りたい分析情報も自動算出で一瞬
ストラテジーを利用する上で、欠かせないのがストラテジーテスター。バックテストが自動算出され、損益だけでなくドローダウンやトレード数など、期間中の詳細なデータを確認することができる。
設定しておけばチャートが更新されることでストラテジーの結果も更新していくため、フォワードテストも行える。インジケーターのパラメーターを変更したり、ロットを変えたりするだけでも結果は変わってくるので、一つのストラテジーであってもさまざまな条件で試行錯誤する必要がある。
ストラテジーとは
手順はインジケーターと同じ
インジケーター検索から「ストラテジー」のタブをクリックすることで内臓ストラテジーが選べる。
チャートに表示したストラテジーの条件はプロパティから細かく変更可能。
アラートと連動
売買サインの表示と連動して、アラートの設定をすることも可能。ただし、口座に接続してリアルなトレードはできないので要注意。
優秀なレポート機能
ストラテジーテスターを使えば、詳細なデータ結果を分析できる。さまざまな角度からのシミュレーションと検証が可能に。
世界中で開発されているロジック
ストラテジーはPineスクリプトによってプログラムされているので、エディタを使ってオリジナルのロジックを作成することができる。
世界中のユーザーが作成・公開したストラテジーは、自分のチャートにも反映することができる。
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)