ブラウザ稼働、FX以外の銘柄も豊富、テクニカル分析が充実と、あらゆるスタイルの裁量トレーダーのニーズを満たすTradingView。
この記事では、TradingViewをさらに使いこなすためのテクニックを紹介していく。
チャート提供:TradingView
過去と現在の相場で使える二つの実践的トレード機能
TradingViewは高機能なチャートを使った多様な分析ができるだけでなく、トレードに関する機能も充実している。
一つは「バーのリプレイ」機能。名前の通り、チャートを過去に遡って値動きを再現してくれる。その中で簡易的な売買が可能で、過去相場での検証が手軽にできる仕組みになっている。
もう一つは、「ペーパートレード」と呼ばれるデモトレード機能。アカウントがあればすぐにでも利用できるため、TradingViewの分析環境を利用してリアルタイムのチャートでトレードを試せる。
検証とトレーニングに適したTradingViewでのトレード
相場を生き残るトレーダーには手法の検証と売買のトレーニングが欠かせないが、それらをTradingViewで行うメリットは多い。
まず、どちらも無料プランから利用できる。特にバーのリプレイのような過去相場の検証に使える機能が備わったチャートツールは少ないため重宝するはずだ。
さらに世界中の金融商品のチャートで使えるので、あらゆる市場の研究と訓練を一つのツール上で行える利便性もとても大きい。普段からチャート分析に利用しているのであれば、同じ環境でスムーズにトレードが行える点も有利に働く。日々アップデートが繰り返されて多機能・便利になっている高機能チャートと一緒に、トレード精度も向上していける。
TradingViewで検証・トレーニングするメリット
■無料プランから利用できる
■世界中の金融商品が対象
■分析と同じ環境でトレード可能
■過去とリアルタイム、どちらのチャートにも対応
TradingViewを使った検証・トレーニングツール
①バーのリプレイの利用方法
メニューバーの「リプレイ」から、指定の日付へ遡り、価格の推移を再生。先のバーが見えない状態で簡易的な売買を体験できる。
基本的なテクニカル指標や描画ツールも利用でき、バーのリプレイは再生速度の調整も可能。
リプレイが現在のバーまで到達すると、それまでの損益・成功率・1回の最大獲得利益の3項目についての取引成績を表示してくれる。
②Paper Tradingの利用
利用はトレードパネルの「Paper Trading」に接続するだけ。口座資金や手数料なども自由に設定できる。
リアル口座同様に取引履歴が詳細に記録され、情報ごとにCSVで出力することも可能。
注文パネルを使って、成行・指値・逆指値を選択して注文。同時に利益確定・損切りの予約注文をpipsや価格、口座残高の損益割合などから指定して設定できる。
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)