ブラウザ稼働、FX以外の銘柄も豊富、テクニカル分析が充実と、あらゆるスタイルの裁量トレーダーのニーズを満たすTradingView。
この記事では、TradingViewをさらに使いこなすためのテクニックを紹介していく。
チャート提供:TradingView
アラートの有効活用でチャンスを見逃さない
TradingViewは、株式や暗号資産など為替以外の市場、NYダウや日経平均などの株価指数といった幅広いチャートの分析が可能なこともユーザー人気の一つ。同じ分析環境から複数の市場を一度に見渡すことができる一方で、取引チャンスを見逃してしまいがちにもなってしまう。そんなときに有効活用すべき必須機能が、設定した条件になったとき、ユーザーへ通知してくれるアラート機能の存在。
有料プランごとに同時に設定できるアラートの数は変わってくるが、無料プランでも機能の制限はほとんどなく使うことができるので、まずは気軽に利用してみよう。
マルチな分析に合った自由度の高さ
TradingViewのアラート機能は、ユーザーが思い描く通りの条件設定ができるといっていいほど自由度が高いものになっている。
通貨ペアなどのシンボル以外に、インジケーターや自分で表示したトレンドラインツールも、アラートの作動する対象にすることができる。加えて条件を13種類の中から選ぶことで、より絞り込んだタイミングの通知が可能になる。
通知方法も多様で、サウンドやポップアップはもちろん、メールやTradingViewアプリを導入しているスマホへのプッシュ通知にも対応しているので、チャート画面から離れていてもアラート通知が分かる。そして、アラート名とメッセージを詳細に設定しておくことで、さらに使い勝手が向上するはず。
アラート機能の使い方を工夫するだけで、時間と作業の効率が大きく変わってくる。いろいろな銘柄をがっつり分析したい人も、投資にかける手間や時間はなるべく減らしたい人も、ぜひ活用してほしい機能となっている。
アラートの自由度を高める3要素
対象
画面上に表示したインジケーターやトレンドラインも対象に選べる。移動平均線同士のクロスや、トレンドラインのブレイクを通知タイミングに設定できる。
条件
アラートが作動するための条件は、13パターンから選択可能。シンプルに指定の値に交差したときや、期間内に一定の割合(%)移動したらなど、細かい条件もつけられる。
アクション
通知方法はサウンドだけでなく、ポップアップやメール・スマホアプリのプッシュ通知などのアクションに対応。複数を同時設定できるので、アラートの見逃しも防げる。
アラートの設定方法
- ①条件の設定
- アラートを設定する対象とその条件を選択する。
- ②トリガーの設定
- 対象が条件を満たした場合に、通知を行う頻度を決める設定。
- ③有効期限
- アラートの有効期限。Premiumプラン以外は最大2か月。
- ④アラート名&メッセージ
- 詳細を記載しておくことでアラートの状況を分かりやすく区別しておける。
リストで一括管理
プランごとの違いはアラートの設置数
無料プランであるBasicでは、アラートが一つ利用可能。上位の有料プランになるほど複数のアラートを同時に設定することができる。さらに最上位のPremiumでは、アラートの有効期限を無期限にすることができる。
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