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第4回|FXトレードで「勝つ」ために著者の手法を紹介[相場師クロ/黒田雄士] 第4回|FXトレードで「勝つ」ために著者の手法を紹介[相場師クロ/黒田雄士]

第4回|FXトレードで「勝つ」ために著者の手法を紹介[相場師クロ/黒田雄士]

当サイト限定マネーパートナーズタイアップ

前回の記事では順番を前後して、トレードに一貫性を持たせるための「手法を最大限活かす考え方」について解説しました。

今回は一連の連載の締めくくりとして、私が現在取り組み、実際にX(旧Twitter)でも公表しているトレードの手法の基本かつ重要な部分を中心にご紹介したいと思います。

トレードで勝つための思考経路
相場師クロ氏のプロフィール
相場師クロ(黒田雄士)氏プロフィール

FX専門コンサルティング会社 / オーケーインテリジェンス合同会社CEO。為替から株までやる相場師。FXはSMA・水平線軸のテクニカル、短期デイトレ、月利回り命。株式は需給分析ベースのロング&ショート。

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二段階の分析で一貫性を保つ~目線を決める~

簡素化したグランビルの法則

 私の分析は、大きく分けて二段階の分析を一貫した基準に基づいて行います。

 まず一つは、「目線(どっちに向かってトレードするか)」の決定で、これは1時間足の20MAと価格との位置関係を基に、簡素化したグランビルの法則を活用します。

 この中でも、G2~G3のパターンでエントリープランを立てる「1時間足の波の切り返し初動から、その進行途中」を狙った15分足規模のトレンドフォローとなる場所でエントリーするケースが大半を占めます。

 さらに、そこから目線通りに大きく値が動く可能性の高い所に的を絞ってトレードしたいので、4時間足や日足で「1時間足で決めた目線方向に邪魔になるMAや水平線が控えていないか」をチェックし、なるべく障害物の少ないチャートを選ぶようにします。

2023年9月7日(ユーロ円)

 上のチャートは2023年9月7日(ユーロ円)ですが、1時間足は20、40、50MA下抜けを確定後、100MA(紫色)までの空間が広く空いているので、プルバックを待ってショートの目線となります。さらに4時間足と日足を見ても、MAを下抜けた先には邪魔なMAが近くに無いので、1時間足で決めたショート目線方向に広い空間があると判断できます。

二段階の分析で一貫性を保つ~短期足のセットアップ~ 

 では、引き続きこのチャートでショート方向の目線を決めたら、次はどこでエントリーをするかが問題になります。

 エントリーを決定するための判断基準はいくつかありますが、今回はその中の一つである、典型的なトレンドフォローでエントリーする際に出現しやすい「追風」と呼んでいるパターンを紹介します。

 「追風」とは、15分足の20MA(赤色)と5分足の40─50MA(緑色と黄色)に当たる所をプルバックの終わりと想定してエントリーするパターン認識です。

 これの他に、いくつかパターンのバリエーションがあるのですが、短期的に逆張りをするようなケースになるので、まずは今回紹介したような追風パターンのチャートを見つけて検証材料にしてもらうのが良いと思います。

 今回紹介した例のように、普段自分が使っているテクニカルを基準にして再現性のある一貫したパターン認識をエントリーのルールに組み込むと、安定した収益を上げられるようになります。

トレードルールに最も重要、判断の一貫性と再現性

 今回まで一連の連載を通して、一貫した手法・考え方でトレードすることの重要性をお伝えすると共に、トレードの収益を安定させるためにはトレーダー自身の考え方を変えていく必要があるという話をしてきました。

 今回は私の手法の話にフォーカスして、戦い方の一事例をご紹介したわけですが、皆さんにも理解しておいていただきたいことがあります。

 それはトレードで勝つことを目的にするのであれば「手法はさほど重要ではない」ということです。先日、本誌協賛のフォーラム(FXブレイクアウトフォーラム)でもお話ししたのですが、極論を言ってしまえば手法なんて本当に何でも良いのです。

 それよりも「勝ちたい(利益の欲求)」とか「損失への恐怖」といった判断の一貫性を阻害する感情を極力排する仕組みを構築すること。そして「相場の先の動きは分からない(不確実性)」を受け容れながらも、リスク管理(1日の許容損失額など)をルールで徹底しながら、まずは「1勝2敗2分」のトレード結果でも利益が残るトレードルールを作ること。

 この考え方をベースに利回りで言えば「勝ち負けトントンから月利+5%」くらいを安定して獲得できるトレードができるようにしよう。と、私のサロンのメンバーの皆さんにはお伝えをしています。

 取り組み始めて間もないうちは、一貫したルールに基づいて判断したつもりのトレードでも「なぜこの場面でこんなエントリーをしたんだ?」と後から疑問に思うようなエントリーをしてしまうものですが、それはルールの中に判断をブレさせる曖昧さが残っているからです。これを時間をかけて洗い出し、一つずつ丁寧にルールを修正していくことで、より一貫性のある判断ができるようになってきます。

 もちろん最初からプラス利回りが出せるほど簡単な話ではないので、取り組み始めはさっぱり勝った気がしないし「このままやっていて大丈夫なのか?」と不安になる人も多いと思います。

 ですがあるとき気づくのです。「全然勝ててる気がしないのに資金が減っていない。というか、むしろ少し増えている」ということに。

 この感覚を身につけてしまえば、もう大負けするようなトレードをしてしまう状態からは脱却できているはずです。

 先の値動きを予見する方法が無いからこそ、いかに損を小さくして相対的な利益(リワード)を大きく取って「トータルで勝つ」かを考えるのがトレーダーの仕事です。きれいなエントリーで大きな利益を取ること以上に、一貫した判断を踏まえた上で「上手に負ける技術」を身につけることが、勝ち続けるトレーダーの思考であるということを一人でも多くの人に知ってもらえれば嬉しく思います。

ABOUT ME
FX「外国為替」編集部
FX「外国為替」編集部。たくさんの投資家の人生が、FXのおかげでほんの少し豊かになる—。そんな未来を目指して2022年8月に『外国為替』を創刊。雑誌は全国の書店およびAmazonで発売しています。
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