ブラウザ稼働、FX以外の銘柄も豊富、テクニカル分析が充実と、あらゆるスタイルの裁量トレーダーのニーズを満たすTradingView。
この記事では、TradingViewをさらに使いこなすためのテクニックを紹介していく。
チャート提供:TradingView
高機能なスクリーナーで必要な情報から分析する
あらゆる金融商品が集まるTradingViewでは、必要な情報から条件に合う金融商品をいち早く見つけ出すことも効率の良い取引や分析をするために大切な要素になってくる。そのためにぜひ活用したいのが、TradingViewのスクリーナー機能。このツールを使えば、自分の設定した条件に合った銘柄だけを一覧で抽出してくれる。株式の銘柄だけでなく、通貨ペアや暗号資産なども抽出できる。
特徴的なのは、誰でも簡単に高機能なスクリーニングが利用できること。基本的な利用であれば、無料プランのユーザーでもOK。スクリーナー上部のメニューは分かりやすく整理されたデザインに加えて、カラムや条件の設定も主要な項目でまとめられたテンプレートを選択するだけで、十分な分析が可能となっている。
詳細なフィルター条件で自分だけのスクリーニング
簡単な操作で利用できる一方で、複雑な条件やこだわりの設定でのスクリーニングもできる。フィルターはシンボルの種別やファンダメンタルズ、テクニカルなど100以上の項目を設定して絞り込める。さらに各項目はパラメーターも指定できるため、出来高や利益率、オシレーターの値が一定以上など、具体的な条件指定が可能。設定したフィルターは、保存していつでも呼び出すことができ、抽出結果は定期的な自動更新で常に最新のものが閲覧可能になっている。
特定のシンボルチャートを確認・分析し取引の機会を狙うだけでなく、TradingViewの特徴を生かして、あらゆる金融商品の中から効果的な手法や取引のチャンスを見つけ出したい。スクリーナーを使いこなすことで、収益の機会や分析の幅を大きく広げてくれるため、ぜひ活用していこう。
TradingViewのスクリーナーとは?
シンボルの情報やテクニカル、ファンダメンタルズなどから自分が設定した条件に合う銘柄を抽出するツール
株式・FX・暗号資産、3つのスクリーナー
チャート画面から使えるスクリーナーは株式・FX・暗号資産の3つ。ホーム画面の「プロダクト」→「スクリーナー」を選択すれば暗号コインやETFのスクリーナーも選択できる。
フィルター項目は100種類以上
スクリーナー上部にあるメニューの左側で表示される情報のカラムを、右側の青い「フィルター」でスクリーニング条件を指定できる。フィルターは、種別・ファンダメンタル・テクニカルと100種類以上の条件から絞り込むことができる。
お気に入りフィルター設定の保存と呼び出し
自分でフィルター条件を詳細に設定したあと、スクリーンのリスト上にある「名前を付けてスクリーンを保存」でオリジナルのフィルター条件を登録できる。以降はスクリーンリストから登録した名前を選択するだけで、いつでも呼び出すことが可能になる。
ウォッチリストとの連動
スクリーナーに表示されたシンボルは、カラーフラグをつけたり、直接ウォッチリストに追加することができる。また、カラーフラグのリストをスクリーニングしたり、株式スクリーナーではウォッチリストのシンボルを抽出して表示することができる。
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)