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ヒロシ氏 FXインタビュー「教科書を全てマスターした上で教科書以上のことをできる人がとてつもなく稼ぐ。」

ヒロシ氏 FXインタビュー「教科書を全てマスターした上で教科書以上のことをできる人がとてつもなく稼ぐ。」

当サイト限定マネーパートナーズタイアップ

超短期売買を繰り返すスキャルパーという印象があるかもしれませんが、FX、バイナリーオプション、株、暗号資産と幅広いジャンルでトレードを行ってきたヒロシさん。

生き残り、大きく稼ぐために必要な考え方が凝縮されたインタビューとなりました。

教科書を超えていく必要性、手法だけ知ってすぐに稼げない理由などが分かりやすく語られています。

ヒロシ氏プロフィール
ヒロシ(ひろし)氏プロフィール

CXRエンジニアリングのシステムトレーダーおよびマネージャー。2005年から株式投資、2010年にFXを始める。高勝率型ハイレバ逆張りトレードでコツコツドカンを繰り返しつつも資産を増やし、2015年に資産運用法人を設立。ロットを増やすために複数の業者を使用しており、最大1ショット40本のトレードで運用していた時期も。CXRの動画チャンネルではスキャルピングで人気を博す。

聞き手◉鹿内武蔵/本文◉北原拓実

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スイスフラン・ショックで70万円の追証になった

―億トレーダーとして成功しているヒロシさんですが、過去にトレードで失敗をしたことはありますか?

ヒロシ 何回か大きな損失を出しています。FXではスイスフラン・ショックで大きな損失を出しました。そのときは豪州の金利が高く、特に豪ドルスイスフランと豪ドル円のスワップポイントが良くて、1枚で100円くらいのスワップポイントがついていた時期でした。

 それでスワップ投資をしようと考え、スワップポイントが高い口座で取引していました。当時のスイスフランはユーロとの固定相場で比較的安定していたので、豪ドルスイスフランを中心に保有していました。

 2年くらい保有を続け、1枚からコツコツと積み重ねて10枚くらいまで増やしました。含み益も200万円くらいに増えましたが、その2年かけた利益がスイスフラン・ショックによってマイナス70万円くらいになって追証が来ました。

―ロスカットは間に合わなかったのですね。

ヒロシ 一週間に1回くらいしかポジションの状況を確認していなかったのが原因です。口座全体をスワップ投資専用みたいな形にしていて、ポジションを保有した後は放置している状態でした。それがスイスフラン・ショックで崩壊しました。

―200万円が一気にマイナス70万円になるのは恐ろしい話ですね。

ヒロシ それ以来、スワップ投資はやっていません。スイスフラン・ショックで大きな損失を出したのが長期投資を止めたきっかけです。それまでは長期投資を含めていろいろなトレードをしていました。失敗もしましたが、同じ過ちを繰り返さないように心がけています。

―最終的には短期売買が残ったということですね。

ヒロシ 私が短期売買をやっている理由はそこにあります。中期的なスイングトレードもやってみたのですが、あまり上手にはできなかったです。アベノミクス時にドル円を売りで保有していて、10円ほど反対に動いてマイナス1000万円になったときがありました。この内容はCXR投資チャンネルでも見られます。

―マイナス1000万円はすごいですね。

ヒロシ それをきっかけにスイングトレードはやらなくなりました。いつかは戻るんじゃないかと考えていて、損切りするときは本当にきつかったです。そのときは今のような感じでドル円がずっと上がっていました。当時と異なるのは、ドル円の売りはマイナススワップが非常に大きいことです。今ショートをしている人は大変なことになっていると思います。

 当時は日本と米国の金利差があまり開いていなかったので、70円から90円くらいまで上がったときにショートでエントリーしたら、そこから円安になって上昇していったという形です。

―なかなか激しい負けを経験されているわけですね。

ヒロシ 短期トレードの負けはもっと激しくて、1分で800万円負けたときがあります。そのときはロットを増やしすぎていました。最大で4400万通貨くらい保有していて、1分で30pipsくらい急激に動いて負けました。北朝鮮のミサイル問題があったときで、ポジションを持った瞬間に逆に動きました。その内容も動画で話しています。

―今思えば間違っていたなという勉強方法やトレードのやり方はありますか?

ヒロシ 特に間違っていた部分はないと思います。リスク管理もしっかりとしていて、1回の負けで破産するようなトレードはやっていなかったです。資産が増えてからはFXだけでなく、暗号資産や株式投資などに分散させています。

 ただ、短期間で大きく資産を増やすのであれば、破産するリスクが高くなることを覚悟する必要はあります。やり直しができる若いときはそんな投資もできますが、家族ができたらそんな投資はできないです(笑)。

 資産も少なく、やり直しができる初心者のうちであれば、ハイリスクハイリターンの投資でもいいと思います。投資方法は人それぞれあると思いますが、自分に合ったやり方をするのが一番ですね。

―リスク管理をしていたということですが、大負けしたときも余力は残していたわけですね。

ヒロシ 余力は残していました。負けたら破産するような投資はしていないですね。派手に勝ち負けしているように見えますが、今まで生き残れているのは資産管理がうまかったからだと思いますし、自信もありました。

―資金管理の方法を具体的にお聞きしますが、1回の取引で負けていいのは何割という形で決めているのでしょうか?

ヒロシ 割合では決めてはいません。大きいロットで取引するときは常に監視していて、ロスカットもしっかりとします。大きいロットを放置して、退場になるような投資はしていないです。あとは、全額を投資しないで、出金しながらやっています。勝ったら出金することは大切だと思います。

有名トレーダーたちとの情報交換が土台を作った

―FXだけでなくさまざまな金融資産に投資しているとのことですが、投資先を分散させるのはリスク管理になっていますか?

ヒロシ 仮にFXで失敗しても他の金融資産の利益を補うことができるので、リスク分散になっていると思います。ただ、投資を始めたばかりの人は基本的に資金が少ないので、分散投資は無理だと思います。投資先を絞る必要がありますが、そのときに効率が良いものを選べばいいと思います。

 私が最初に始めた投資は株式投資で、たまたま時期が良くて利益を出せました。2005年に始めたのですが、そのときはライブドア・ショック前だったので、買えば利益が出た時代でした。そして、当時のライブドアの堀江社長が逮捕される前日にマンションを買うためにたまたま出金したので、ライブドア・ショックに巻き込まれずに済みました。

―そんなラッキーがあっていいんですか。

ヒロシ 本当にたまたまで、翌日まで持っていたら大損していました。そのときは200万円から始めて、5000万円くらいまで増えたところで出金した形です。マンションを買った後もまた増えるだろうと思って続けていたら今度は増えなかったです。そのときにFXを知りました。ちょうど2010年くらいです。

 ちなみに、一番投資効率が良かったのは、今とは全く違う仕組みの、旧ルールでの国内バイナリーオプションで、上がるか下がるかの2分の1みたいなシステムでした。それで億を稼ぎました。2013年にルールが改定されてからはFXに移行しました。

―FXに転向して、「これはいけそうだ」と手応えを感じたのはいつくらいでしょうか?

ヒロシ 当時は勉強会やセミナーがよく開催されていたので参加しました。そこで有名なトレーダーや勝っている人と友達になり、情報交換や意見交換をしていました。そのときは皆さん有名になる前で、そこまで知名度があるわけではなかったです。普通に一緒に飲み会に行くことができていたのですが、今はLINEも返ってこないくらい皆さん有名になっていますね(笑)

―トレードが上手な人たちから吸収するうちにそれが土台になって勝ち始めた形でしょうか。

ヒロシ 皆さん何かしらのエッジを持っていました。FXだとアービトラージもやっていて、普通のトレード以外に利益を稼げるやり方を模索していました。再現性があって、稼げる方法を見つけるのが上手でしたね。

 トレードが上手な人たちは自分なりの手法を持っています。基本的な知識を知った上で、その一歩先にある自分の形を見つけるのが稼げる秘訣です。基本を知っていないとそこまでたどり着けないので、知識があることが前提になります。

一般的な考えに囚われず自分に合う形を見つける

―2023年、あるいは直近の収支について教えてください。

ヒロシ 今年はFXにはあまり力を入れていないので、利益は出ていません。一番収益が出ているのは仮想通貨です。仮想通貨はビットコインを長期目線で保有していて、今年は全て合わせて700万円くらい利益を出しています。昔みたいに積極的に取引はせず、のんびりとやっています。

―最近は暗号資産がプラスになっているのですね。暗号資産は基本的にロングホールドですか?

ヒロシ 仕込んだのは2022年で、ビットコインが230万円くらいのときです。半減期だからこれから上がるといわれていたので、持っていれば良いかなと思っていました。結果は読み通りでした。

―読みがものすごく上手ですね。ビットコインは2024年から2025年にかけて高値が来ると思います。

ヒロシ その高値が来たころに利確すればいいかなと思っています。FXは短期でお小遣い程度にやっている形で、大きなロットでは運用していません。今考えると、1分で800万円の損失を出したころは無茶をやっていたなと思います。当時は勝てる確信があったので、ロットをどこまで増やせるかを追求していました。

―ものすごい世界ですね。どのような知識や技術を身につければ、ヒロシさんのように相場で生き残って利益を出せるようになりますか。

ヒロシ 私はFXだと過去チャートを検証していました。バイナリーオプションの考えをFXに応用して、確率を重視する形です。過去の値動きから10分後を予測して、10分後に上がっている確率が高いときはロングでエントリーして、下がる可能性が高いときはショートでエントリーするみたいなことをしていました。初心者の方は過去チャートの検証をやってもらいたいです。

―こうなったら上がる確率が高いみたいな考えでチャートを見ていたのですね。

ヒロシ あとは、ドカンを食らってもコツコツ増やし続けてプラスにするやり方をしていました。

 一般的にはコツコツドカンだと利益が出ないといわれていますが、やり方次第で利益は出ます。一般的な考えに囚われずに、その人に合ったやり方でやってほしいです。相場は教科書通りにはならないので、勉強したから勝てると思わない方がいいです。勉強した内容と同じ状況でも、実際の値動きは逆に動くことがすごく多いです。

 初心者は教科書に書いてあることを実践すれば利益を出せると思いがちですが、教科書のさらに一段階上に行かないと稼げるようにはなりません。経験者は教科書通りにはいかないことをみんな知っています。相場は教科書通りではないことを理解してほしいと思います。

―一般的な技術と知識を身につけた上で、自分の得意パターンを見つけるということですね。

ヒロシ それと、よく「手法を教えてください」という話がありますが、手法を教えてもらったからといって稼げるようになるわけでもありません。手法を知っていても、使いこなせるかは別です。プロ野球選手に打ち方を教えてもらったからといって、プロ野球選手になれるわけではないのと同じです。

 手法を知っているだけでは勝てないということを、絶対に覚えてもらいたいです。

大きな利益を出すためにはリスクを取る必要がある

―ヒロシさんのように、資産を大きく増やすにはどうすれば良いのでしょうか?

ヒロシ 頭のネジを外すことですね。トレードが上手な人をたくさん知っていますが、ロットを大きくできない人は多いです。

 私は勝てる確率が高いやり方ならロットを増やせば資金も増えると思っていますが、勝てる確率が高いのに損失が怖くてロットを大きくできずに少額でやり続けている人もいます。少額だと資産が減るのも少ないですが、増える額も少ないです。

 それなりに大きなリスクを取れる人でないと、資産を大きくできないです。大きなリスクを背負える人の方が資産を大きくしやすいことは確かですね。

―大きなリスクを取れるか取れないかは個人差がありますが、それは生まれ持っての資質ですかね。

ヒロシ その辺りに関しては教えてもできるわけでないですね。トレードが上手でも、ロットを大きくするかはその人次第です。勝てる方法があるならロットを増やした方がいいですね。

―ヒロシさんは最初から大きくリスクを取るタイプでしたか。

ヒロシ 私は兼業トレーダーだったので、投資資金がなくなっても生活に困らないという意識がありました。兼業だからこそリスクを大きく取れたと思います。専業トレーダーの人は、資金がなくなると生活ができなくなるので、リスクを大きくするのは難しいのではないでしょうか。

 その観点から、投資は兼業でやっていく方が良いのかなと思います。なんにせよ、生活に困らない余剰資金でやるのは重要です。

―参考になる貴重なお話をありがとうございます。最後に相場で頑張っている個人投資家に向けて、熱いメッセージをお願いします。

ヒロシ 人には向き不向きがどうしてもあるので、自分の性格や生活スタイルに合ったやり方でトレードするのが一番良いと思います。私は自分に合っていないと思った手法は続けません。初心者のうちは負けることが多いと思いますが、そのやり方は自分には合っていなかったと考えて、別のやり方を試しながら経験を積んでいくことが大切です。

 また、他のトレーダーのやり方を参考にすると思いますが、スキャルピングをしている人が長期トレーダーのやり方を参考にしても意味がありません。自分にはどんなトレードスタイルが向いているのかを知ることが大切です。

 まずは少額で始めてみて、自分に合っている投資方法を見つけるのが良いと思います。

Editor’s Note

①自分に合わないと思うやり方からは卒業してきた
②1回の負けで破産するようなトレードはしてはいけない
③稼いだお金を出金することも大切
④稼ぐ人は、基礎をマスターした上で、自分なりのエッジを持っている
⑤可能性が高い行動を選択するため、過去の検証はした方が良い
⑥コツコツドカンは必ずしも悪ではない。やり方次第
⑦教科書通りでは負ける。それを上回る必要がある
⑧手法を知っていても、使いこなせるようにならなければ負ける
⑨勝てるときにロットを張れると大きな利益を得られる

ABOUT ME
ヒロシ
CXRエンジニアリングのシステムトレーダーおよびマネージャー。2005年から株式投資、2010年にFXを始める。高勝率型ハイレバ逆張りトレードでコツコツドカンを繰り返しつつも資産を増やし、2015年に資産運用法人を設立。ロットを増やすために複数の業者を使用しており、最大1ショット40本のトレードで運用していた時期も。CXRの動画チャンネルではスキャルピングで人気を博す。
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