いよいよ3月も終わり早いもので4月相場へ。
世界的な銀行・金融不安は急激にリスクオン・リスクオフが入れ替わったり、まだまだ安心はできない相場となっています。
それらの原因がアノマリーを後押しする事も少なくないので、アノマリーは意外とバカにできないと筆者は思っています。
逆張りの月
4月のアノマリーは【逆張りの月】とされています。
それは3月が大相場であった年は、特に一方的な動きが出た翌月なので、ある程度の調整や戻しが要因ではないかと言われています。
過去13年間では驚異の80%程度の確率となっています。
上記チャートは「2021年ドル円日足」ですが、3月末日まで上昇し続けていましたが、その高値はヒゲ天井となり4月1日から23日まで下落となり、典型的な「逆張りの月」となっていました。
株価が天井をつけやすい株式市場
株式市場では「株価が天井をつけやすい」とされています。
コレは前年の「ハロウィンエフェクト」という10月末頃から米国株が買われやすいアノマリーにより、この時期に買われた米国株が翌年の5月にかけて利確されていき「Sell in May」で完成となるもの。有名なアノマリーによるものと言われています。
実際にそうなれば株価指数の影響により為替も動くと思われますので、4月中旬以降の「株価指数」と「為替」の相関性に注意するのも良いですね。
4月の平均変動幅(ドル円、ユーロドル)
ドル円は1月変動幅が「750pips以上」、2月変動幅が「800pips以上」。
3月も現時点で「800pips以上」と非常にボラティリティが高く、今年も3か月連続で平均変動幅を全て上回る結果になっています。
4月も5円以上は軽く動いて“普通”と想定しておくべきでしょう。
ユーロドルは今年もココまで常に平均値ほどで動いています。
4月も平均変動幅程度は動くと想定しておくべきでしょう。
4月末にはドル円暴落アノマリーも
4月は後半になると日本のGWがあります。
日本国内証券会社も長期の休みに入るため、スワップも前倒しで1日あたり5倍~8倍程度の高いスワップが発生したりします。
今年は久しぶりに欧米の金利が上昇していますので、各FX会社のドル円スワップだけみても1万通貨=150円~200円程度に戻ってきています。
コレらを狙って持ち越す人が多くなり、薄商い・閑散相場を狙って凄まじい円高でドル円が暴落するアノマリーも存在します。
ゴールデンウィークにはジブリのアニメ特集もあって週末金曜日の「ジブリアノマリー」も有名です。
毎月できるだけアノマリーは今後も解説していきたいと思っていますが、あながちバカにできないアノマリーは「儲ける」というよりも「危険意識」のほうを重点に置いてもらい、ご自身の大切な資産を守るために参考にして頂きたいです。
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)