今年最後の「米国消費者物価指数CPI」を待つ状況で穏やかだったそうでしたが、11日(水)15時過ぎ「日銀の利上げ後退材料」によりドル円は2円弱の急激な円安に。相場を荒れさせたがコレが戻すこともなく、その夜22:30「米国消費者物価指数CPI」の発表です。
■米国消費者物価指数CPI
予想:+2.7%
結果:+2.7%
前回+2.6%よりはやや悪い数字となるも予想通りで、ドル円の動きは上下にしばらく暴れましたが、今までほどの値幅もなく限定的となりました。
翌日の「ECB欧州中銀政策金利」でもサプライズはなく予想通りの利下げでユーロドルのトレンドはそのまま。
ジワジワと下降トレンドを継続させるもいったんレンジになりつつあります。
このままユーロも買われにくい状況は続きそうで、米ドルの強弱によっては再び上にある程度は戻れても上値は重そうです。
ドル円は11月25日(月)週明け155円台から下窓を開けてスタート。その下落はジワジワと続いていましたが先週の148円台を底に再び上昇を強め始めました。今週に入ってからもドル売りからドル買いへと転じ、方向感がわからなくなります。このまま155円台より上に戻すのか!? それとも150円台を割れていくのでしょうか!?
米30年債などは日足でどんどんV字回復となり、米株はやや崩れ、GOLDも崩れドル買いとなっていました。5連続ほどの陽線をどれも記録しましたがそれまではずっと下げ気味でした。色々と要因は後付けで言えますがハッキリしません。来週のFOMCと日銀次第でしょうか…。
1週間の通貨強弱を分析すると再び円安ドル買いの週で、スイスフランは強めの利下げを実施したSNBスイス中銀政策金利で売られ気味となっています。いずれにせよ強弱はさほど強くありません。来週のFOMCでの利下げ期待が市場心理にどこまで織り込まれているかは微妙ですが、続けば今の流れが強まることになりますが果たして…。
ビットコイン・暗号資産の暴れっぷりも日々驚かされます。ボラティリティがありすぎて危険でしかなく、トレードしている方は本当に注意してほしいです。
12月3週目となる12月16日(月)からの注目すべき材料・指標は次の通りです。
■12月16日(月)
17:15~仏PMI速報値
17:30~独PMI速報値
18:00~EU PMI速報値
18:30~英PMI速報値
22:30~米NY連銀製造業景気指数
23:45~米PMI速報値
■12月17日(火)
22:30~米小売売上高
■12月18日(水)
16:00~英消費者物価指数CPI・生産者物価指数PPI・小売物価指数RPI
28:00~米政策金利FOMC/FRB
28:30~パウエルFRB議長の定例記者会見
■12月19日(木)
時間未定~日銀金融政策決定会合
15:30~植田日銀総裁の定例記者会見
21:00~BOE英中銀政策金利
22:30~米新規失業保険申請件数・フィラデルフィア連銀景況指数
24:00~米中古住宅販売件数
■12月20日(金)ゴト日
8:30~日本消費者物価指数CPI
22:30~米個人所得・支出・PCEデフレーター
ご参考まで!
12月アノマリーも参考にしてください。
FX雑誌「外国為替」vol.14
発売:2024年12月23日(月)
定価:980円(本体891円)