10月最後の週となった週明けは27日(日)の選挙結果に注目が集まっていました。
各紙が報道したのはこぞって「自民過半数割れ確実視」といった感じで、今回は自公がかなり厳しい状況だとしていました。結果は予測された通りに「自民大敗」。
週明けから日経平均は暴落でドル円は上に大きく窓開けで開始しましたが、スグに戻しにかかり、日経平均は39000円台へ大きく回復。ドル円は153円台後半から152円台半ばまで下落する動きとなりました!
日経平均は39700円台まで回復し「決算ラッシュ」となり追い風となるかと思われましたが、再び急落を開始し38000円台を割れるまでとなってしまう。ドル円も大きく開けた窓を埋め下落しても再び上昇し、150円台より上の水準で推移するも上下の動きは激しい展開でした。ドル円と日経平均、どちらもこのまま年末まで激しい乱高下は続くのでしょうか!?
10月開始時は143円を割れており今から11円ほど円高ドル安でした。たった1か月間で1090pipsほどの円安ドル高となり、またもやドル円は記録的なボラティリティとなりました。
日米の金利差が縮小傾向にあるも関係なく円安ドル高となってしまう動きは止められないのか!?
■米国JOLTS求人件数
予想:800.0万件 結果:744.3万件
予想を下回る結果となる
■ADP雇用者数
予想:+11.4万人 結果:+23.3万人
予想を上回る結果となる
■米国雇用統計
◎非農業部門雇用者数
予想:+11.3万人 結果:+1.2万人
◎失業率
予想:4.1% 結果:4.1%
◎平均時給
予想:4.0% 結果:4.0%
「JOLTS求人件数」「ADP雇用者数」バラバラの結果を受け市場も乱高下していましたが、週末最後の材料となる「ISM製造業景況指数」はやや悪い結果に。堅調な「米国株の決算」で再びドル高が強まり、ドル円は上昇して終わっています!
10月も乱高下はあるものの円安ドル高が一目瞭然でした。オセアニア通貨もジワジワと売られる傾向にあったのがわかります。
1週間の通貨強弱ではドル買いをユーロ買いるようになりユーロドルにもややボラティリティが出た感じです。円は売りも強いですが買戻しも強く乱高下の要因となっています。
豪ドル売りはジワジワと継続している感じです。いずれにせよ今年最後の大型材料となる「米国大統領選」があり、為替と日経平均は連動している時間も多いので、両方の相関性には11月からも注目しておいたほうが良いでしょう!
11月最初の週となる11月4日(月)からの注目すべき材料・指標は以下のとおりです。
■11月4日(月)
日本休場・冬時間開始
■11月5日(火)ゴト日
「米国大統領選」投票日
12:30~RBA豪州中銀政策金利&声明発表
22:30~米国貿易収支
24:00~米国ISM非製造業景況指数
■11月7日(木)
21:00~BOE英国中銀政策金利&声明発表
22:30~米国新規失業保険申請件数
28:00~米国FOMC/FRB政策金利&声明発表
28:30~パウエルFRB議長の定例記者会見
■11月8日(金)
24:00~米国ミシガン大学消費者信頼感指数
ご参考まで!
11月アノマリーも参考にしてください。
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