まずは先週の振り返りです。
8月第4週目も株式市場は非常に強く、日経平均は38000円台を維持し底堅く推移しています。米株式市場もNYダウは41000ドルを超えてNY市場大引けとなっています。為替は連動したり、しなかったりと微妙ですが流れはハッキリしつつあります。
先週の注目は毎年恒例の「ジャクソンホールシンポジゥム」でした!
特に2日目、23日(金)日本時間23時頃から予定されていたパウエルFRB議長の基調講演です! 直前原稿が出た頃から相場は動き始めていました。
パウエルFRB議長は、
「政策を調整する時が来た」
「インフレ率が2%への軌道にあるとの確信強めた」
「労働市場についてはこれ以上の冷え込みを求めも望みもしない」
「インフレの上昇リスクは減少し、雇用の下落リスクは増加している」
「今やインフレは目標にかなり近づいている」
など発言し、ほぼ明確に9月FOMCでの利下げを示唆した内容でした! コレにより急激にドル安は加速し、ドル円レートは急落を開始しました。
今週も値幅があり非常に乱高下が強いという上級者でもしんどい動きでしたが、結果的には高値も安値も切り下げており、やや遠いと思われた安値の切り下げもジャクソンホールシンポジゥムで一気に割れました!
テクニカル的にもダウ理論的にも翌週からのトレンドの強まりが期待できそうな状況へ!
ジャクソンホールシンポジゥムの前は円とドルの強弱が何度か入れ替わり乱高下を生み出していましたが、最終的に一気に円高ドル安が加速したのが分かります。
1週間の通貨強弱を分析してもドル安はジワジワ続いており週末で一気に加速しています。
ユーロは強弱が弱いですがポンドはやや買われています。円は乱高下があるが円高基調と言えるでしょう。この流れはしばらく続き強まるかどうかに期待ですね!
8月最後の週となる8月26日(月)からの注目すべき材料などは次のとおりです。
■8月26日(月)
英国休場
■8月29日(木)
21:30~米国新規失業保険申請件数
23:00~米国中古住宅販売成約指数
■8月30日(金)
ゴト日
18:00~EU消費者物価指数HICP
21:30~米国個人所得・支出・PCEデフレーター
22:45~米国シカゴ購買部協会景気指数
24:00~月末ロンドンフィキシング
などとなっています!
材料出尽くし感はありますが、月末リバランスなど月末特有のポジション整理や急激な変動なども予測されます。まだまだボラティリティは高い相場なのでご注意ください!
8月アノマリーの記事もあわせて参考にして下さい。
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