11月1週目の為替相場振り返り
10月の相場も月曜日で終わり、欧州時間は先行して冬時間となりました。
11月2日(水)は、重要指標「FOMC/FRB政策金利」で乱高下する展開に。
詳しくは前回の記事「FX速報【米国政策金利】FOMC/FRB 4会合連続0.75bp利上げ!」をご覧ください。
「FOMC/FRB政策金利」明けとなる11月3日(木)は、日本「文化の日」で休場。
10月までのように「FOMC/FRB政策金利」翌日のほうが活発になり、危険な相場の動きを予測し警戒していましたが、予想に反し穏やかな相場となりました。
米雇用統計発表後のドル円は予想外のドル売り
週末11月4日(金)21:30~に発表された米雇用統計は、
- 米雇用統計(非農業部門雇用者数)
予想:19.1万人 結果:26.1万人◎ - 米失業率
予想:3.6% 結果:3.7%△ - 米平均時給
予想:0.4%増 結果:0.4%〇
と強い結果となり「完全雇用」を維持。
その通りの反応でドル円は初動一瞬で60pipsほど上昇! 米長期債も上昇し、強いドル買いとなりました。
しかし10分程で動きは怪しくなりはじめ、ドル円はどんどん下落。
最終的には激しくドル売りとなり円は少し買い戻され、150pipsほどの下落でNY大引けとなりました。
前月と比べると雇用者数はやや鈍化となっており、僅かとはいえ失業率は上昇しているので、市場は複雑に反応したのか?
それとも米長期債の「逆イールドカーブ」が長期化して「米国リセッション入り(景気後退)」が更に深まっているのに嫌気をさしての反応か?
いずれにしても米株の反応とも整合性はさほど無く、明確な理由は誰にも言えないでしょう。
11月2週目の注目材料は?
問題なのは、このドル売りの流れが翌週11月2週目も続くか続かないのか。
11月10日(木)は「米国消費者物価指数(CPI)」があります。
「米国消費者物価指数(CPI)」が動かない月はなかったといっても過言ではなく、非常に危険な動きが多く警戒してほしい。
特に翌日11月11日(金)は、週末で米国・カナダ・フランスなどなど休場が多く、東京時間も通常通り動くかわからないので、投資家は11月7日(月)~9日(水)までが、まともにトレードできる感じとなるでしょう。
私も大きな指標や材料が出尽くしてからしっかり見極め、取れるところだけを狙っていきたいと思います。
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