日経平均は37000円台前半まで下落
まずは先週の振り返りです。7月4週目はバイデン米大統領の撤退表明から始まりました!
コレによりトランプさん圧勝かと思われるも週末にはハリス副大統領との支持率はまさかの五分五分との世論調査の結果が。トランプさん危うしか!? いずれにせよ簡単に決着がつく米大統領選にはなりそうにありません。
荒れる日本株式市場はさらに下落を強め、日経平均は37000円台前半まで下げました!
今回の下落は、今年の3月につけた4万円台から4月にかけて大きく下落した約11%の下落率を少し上回る下落率でした。
トレンドラインはもちろん水平線でも下へ抜けそうな状況で、もう少しの下落で今年の上昇は全て否定されてしまいます。円買いともしっかり連動しているので今後も目が離せません!
ドル円は円買いの持続により5円以上も安値更新!
日経平均のチャートと同じように、大きな下落から高値更新をしてきたドル円ですが、前回5月は160円台からの152円台割れの800pipsを超える凄まじい下落でした。
今回は162円目前の天井から同じく152円割れで約1000pipsの下落です! いったん止まった安値こそほぼ同レートですが、天井からの乖離率はかなり大きくなりました。
今月末31日(水)にある日銀金融政策決定会合では「利上げ」してくるであろうとも言われています。市場は織り込んで円買いに動いており、今度こそ長年続いてきた円安終焉の転換点となるのか!? 世界中が注目しているでしょう!
31日(水)は日銀金融政策決定会合のほか、深夜にFOMC/FRB米国政策金利もあります!
長らく続いてきた逆イールドカーブもスティープ化しつつ正常化へ。年内1回の利下げについて米ドルもはっきり方向性を示してきそうです!
1週間の通貨強弱を分析すると円独歩高という久しぶりの光景が広がっています。
米ドル・ユーロ・ポンド・カナダドルはほぼ横ばいですが、フランはやや買われオセアニア通貨は急激に売られました。円高ドル高の流れから円高ドル安へとはっきりすれば、ドル円の下落スピードはまだまだ加速しそうですが…。
ドル円とクロス円のボラティリティだけが高いまま
ユーロドルなどドルストレート通貨ペアとの差が非常に開いています。同じようなロットでは資金管理として成り立たないでしょう!
今週の注目材料
7月も残り3日間でいよいよ木曜日から8月相場に。7月28日(月)からの注目すべき材料は次のとおりです。
■7月30日(火)ゴト日
23:00~米国JOLTS求人件数
■7月31日(水)
時間未定~BOJ日銀金融政策決定会合
15:30~植田日銀総裁の定例記者会見
18:00~EU消費者物価指数HICP
21:15~米国ADP雇用者数
23:00~米国中古住宅販売成約指数
23:30~24:00 月末ロンドンフィキシング
27:00~FOMC/FRB米国政策金利&声明発表
27:30~パウエルFRB議長の定例記者会見
■8月1日(木)
20:00~BOE英国中銀政策金利&声明発表
21:30~米国新規失業保険申請件数
23:00~米国ISM製造業景況指数
■8月2日(金)
21:30~米国雇用統計
など重要指標が非常に多く、月末と月初めの週となっています!
※7月アノマリー・8月アノマリーの記事も参考にして下さい。
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