まずは先週の振り返りです。
6月20日(木)
■SNBスイス中銀政策金利&声明発表
予想は据え置きでしたがサプライズで0.25bpの利下げを発表。市場は素直にスイス売りで反応しました。
スイス中銀は「必要に応じて為替介入も行う意向」としインフレ予測を下方修正し2024年は1.3%まで下げるとしました。
■BOE英国中銀政策金利&声明発表
予想通りの政策金利を5.25%据え置きとしました。
しかし、市場はポンド売りで強く反応。インフレ率は2%の目標値に近づいているものの「今年の後半には再び少し上昇するのでは」と予想したのが要因のようでした。
政策委員9名中2名が利下げを主張していたようです。次回からは利下げの可能性がジワジワと高まりそうです。
6月21日(金) 欧州PMI速報値ラッシュ
■仏PMI速報値
製造業:予想46.8 結果45.3
非製造業:予想50.0 結果48.8
どちらも良くない結果に。
■独PMI速報値
製造業:予想46.4 結果43.4
非製造業:予想54.4 結果53.5
製造業は悪く、サービス業は悪くはないが予想よりは悪い結果に。
■ユーロPMI速報値
製造業:予想:47.9 結果45.6
非製造業:予想53.5 結果52.6
製造業は悪く、サービス業は悪くはないが予想よりは悪い結果に。
■英PMI速報値
製造業:予想51.3 結果51.4
非製造業:予想53.0 結果51.2
製造業はやや良い結果ですが、サービス業が予想よりは悪い結果に。
全体的に予想よりは良くない結果が多く、一時的にユーロ売りが強まった感じでした。
神田財務官や植田日銀総裁や林官房長官などが159円台を突破し口先介入でけん制するもまったく効果なし。円安はどんどん進行し最終的には160円台目前まで迫りました!
ユーロドルもドル円と逆相関を続けしっかり下を攻める状況となっていましたが、直近安値を割り抜けることはありませんでした。
1週間の通貨強弱をみても一目瞭然で、再び円安は加速しています。
PMI速報値の結果後に急激に売られたユーロですが長くは続いていません。ポンドも一時的な反応程度で、ドル買いもそこまで強いわけではありませんでした。
いよいよ6月も月末相場となります。円安ドル高はこのまま止まらないどころかどんどん加速してしまうのか!? 今の水準ではドル円レートはスグにでも為替介入が実施されないと年初来高値は大きく更新されて当然なレベルです。注目必至ですね!
6月最終週の注目材料は?
6月最終週となる6月24日(月)からの注目すべき材料などは次のとおりです。
■6月25日(火)
ゴト日
■6月26日(水)
23:00~米国新築住宅販売件数
■6月27日(木)
20:00~TCMBトルコ中銀政策金利&声明発表
21:30~米国新規失業保険申請件数
23:00~米国中古住宅販売成約指数
28:00~BOMメキシコ中銀政策金利&声明発表
■6月28日(金)
21:30~米国個人所得・支出・PCEデフレーター
23:30~24:00 月末ロンドンFIX
月末相場は月末リバランスなど月末特有の動きにもご注意ください!
※6月アノマリーの記事も参考にしてください。
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