5月2週目「GW明け」の為替相場振り返り
注目された「重要指標」の結果と反応を振り返ってみましょう。
■5月10日(水)21:30~「米国消費者物価指数CPI」
市場予想:+5.0% 結果:+4.9%
0.1%とはいえ良い結果をもたらしました。為替はドル売り・円買いで強く反応。ドル円は約100pips程度ではあるが急降下⇩⇩⇩となりました。
■5月11日(木)20:00~「BOE(英国中央銀行)政策金利&声明発表」
市場予想:+0.25bp利上げ 結果:+0.25bp利上げ
コンセンサス通り12会合連続の利上げとなりましたが、イギリスのインフレ率は主要国では最悪の水準となっており、かなり厳しい状況となっています。
ポンドドルは発表直後に上昇しましたが、スグに全て戻し安値を更新。
ポンドドルはテクニカル的には上昇トレンドですが、ベイリーBOE総裁は「一時的に利上げを停止できる時期に近づいている」などの発言をしていたり、イギリス経済状況などファンダメンタルズではまったく真逆でバイアスは危険と感じます。
■5月11日(木)21:30~「米国生産者物価指数PPI」
市場予想:+2.4% 結果:+2.3%
CPI同様に0.1%ですが良い結果となりました。ドル円は乱高下していましたが、落ち着けばジワジワと上昇。
■5月12日(金)23:00~「ミシガン大学指標」
・消費者態度指数
市場予想:63.0 結果:57.7
・1年期待インフレ率
市場予想:+4.4% 結果:+4.5%
・5-10年期待インフレ率
市場予想:+2.9% 結果:+3.2%
アメリカ消費者の長期期待インフレ率は約12年ぶりの高水準となり、週末NY時間でドル買戻しが強く発生。ドル円は急上昇しました。
上記1週間の通貨強弱を見ると円売り・ユーロ売り・ドル売りで、週半ばからユーロだけは横ばいですが、円買い・ドル買いに転じているのわかります。
日経平均株価の強さからすると円売りで連動しそうですが、先週はさほど強くは逆相関しておらず。
しかしながら2年ぶりに日経225が3万円台に乗せてくれば状況は変わるかもしれず、FXトレーダーも目が離せません。
5月3週目の注目ポイント
週明け5月第3週目5月15日(月)からは、「重要指標」「材料」も出尽くしたので比較的やりやすい、穏やかな週となってくれるかと思います。
週終わりの流れでジワジワとドル買いとなるのなら、短期トレンドは「ドル円ロング優勢」「ユーロドルショート優勢」となりそうです。ぜひ注目してみてください!
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