12月1週目振り返り
11月の流れは止まらずドル円は下落を強めた。
米雇用統計の当日である12月2日(金)は東京時間からどんどんボラが上がっていき安値を連続更新、夕方17時頃には134円を大きく割り込み133.620ほどをつけた。
18時過ぎからは急激にボラが低下し、米雇用統計を待つ動きとなり安値圏内で停滞となった。
12月2日(金)22:30発表 米国経済指標の結果
♦非農業部門雇用者数(前月比)
予想:20.0万人
結果:26.3万人
♦失業率
予想:3.7%
結果:3.7%
♦平均時給(前月比)
結果:0.6%
今年1月以来となる大幅増加
いずれにせよ非常に良好で、完全雇用を再びみせつけたかたちであった。
ドル円はドル買いがどんどん強まり、134.000付近から136.000付近までと200pips噴火し、ドルストレードは大きく暴落となった。
しかし、長くは続かず「米長期債」としっかり連動し、「米長期債」の急上昇によりドル買いが強まっていたが、「米長期債」が再び全て戻すまで落ち込むとドルは再び売り込まれる展開に。
NY市場の大引けにはドル円も全て戻す結果となった。
今週のドル円は?年内130円割れはあるか
11月発表の「米雇用統計」では激しくドルが売られたが、現在もその流れは続いている。
やはり「米雇用統計」「失業率」「平均時給」の結果は強く、市場は一時的にはドル買いとなったが、前回の流れを変えることは無かった。
週明け12月2週目からもドル円の流れは、下方向へ向いているが年内に130円を割れるかどうかは微妙なところ。
それでもドル円は、たった1か月強で年初来高値から18円を超える乖離となってしまった。
週足の上昇トレンドラインも大きく下に抜け、サポートラインもレジスタンスラインへと機能し始めた。
今週も週足で約620pipsの下落をマークしており、ますます戻り売りが増えそうである。
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