80億円トレーダーはまさに王道を歩んでいる
鹿内 もう間もなくこの号の作業も終わりますね。今回もおつかれさまでした。
コンボイ いえいえ。年末進行ということで、いつもより発売日が早くて大変でした。
鹿内 今回の号でいえば、やはり目玉はテスタさんだよね。
コンボイ もちろんです。80億円って、どういうこと? っていう感じなんですが、グイグイ質問する陽和さんに対して、ものすごくスタンダードな回答が連続していて、良い意味で意外性があったというか。
鹿内 確かに。まさしく王道。
コンボイ テスタさんも、初期は数百円、数千円のトレードをされていたけど、そこから段階的に資産が増えていき、複利効果も相まって莫大な金額にまで膨れ上がったと。
鹿内 複利は偉大でございます。そして20年近いキャリアの中で、コツコツ増やしてきたからここまで来れたとおっしゃっていたね。あとは勝負どころでの頑張りだね。良い相場が来たと確信できた2013年だったから、めちゃ頑張ったとおっしゃってました。
コンボイ ずっと良い相場が来るのを待ち構えていたと。あとは、「雰囲気トレード」ですよね。最初に見たとき、「え? どういうこと?」って思ったけど…。
鹿内 自分の意見や見方を押し通すのではなく、あくまでマーケット参加者の動向で判断すると。非常に参考になる。それと「上級者はルールを破る」だね。
コンボイ 最初のうちは、ルールを作り、それを守っていくことが大事。でも当たり前のようにルールを守れるようになっていくと、今度はそれを臨機応変に破りながら利益を追い求める力が身につくんですよね。対応力っていうのかな。
鹿内 なるほど感がすごいですわ。そして最後の方の、「ほとんどの人が受験勉強ほどの真剣さでトレードの勉強をしていない」と。これはグサグサきましたわ。そりゃそうだよね。人生のために受験勉強をするなら、人生のためにFXや株の勉強をするべきなのに。
コンボイ 完全にその通りですよ。この号が校了したら、解放感で飲みに行くのはやめて投資の勉強をしましょう。
鹿内 せやな…。
トレードや検証を人海戦術で攻略する集団
コンボイ 岐阜暴威さんって、どういう人なんですか? 取材に同席できなかったので、非常に気になります。
鹿内 めちゃ明るいよ。今回はお酒を飲みながらのインタビューだったんだけど、それ以前に喫茶店で打ち合わせしたときもテンションは変わらず。
コンボイ 究極の陽キャなんですね。
鹿内 まさに。あのエネルギーは驚異的です。インタビューの最後に、「自分に合った戦い方をすることが大事」というのがあるんですが、本当にそう思います。岐阜さんは、本人なりの戦い方をしているんだなと。またあの方と飲みに行きたいですね。
コンボイ 次回は自分もぜひ。
鹿内 それと、メイン特集ですよ。今回も濃い人たちが集まりましたね~。
コンボイ まず投資家スケーターさんですが、みんなで検証やトレードをした方が絶対に強いと。このあたりいかがですか?
鹿内 俺が今まで聞いたり見てきたのは、どちらかというと「群れるな、一人で突き抜けろ」みたいな人が多かっただけに新鮮です。確かに検証するなら試行数が何より大切なので、人海戦術で挑んだ方が精度は上がるよね。
コンボイ スケーターさんはカリスマですよね。みんなで塊になって挑もうぜみたいな。
鹿内 今まで業界にいなかったタイプなので、今後も彼の動向に注目していきたいです。
『外国為替』のするべき仕事を再確認できました
鹿内 ヒロシさんのインタビューも面白かったね。
コンボイ 動画をちょいちょい拝見しているんですが、むちゃくちゃな勝負をしている人だと思っていました。でもお話をうかがっていくうちに、無理のないリスク管理で勝負かけているんですよね。
鹿内 そうそう。ヒロシさんは、CXRのYouTubeのトレードバトルで1勝1敗という仇敵であります。本来僕がかなうような相手じゃないんだけどね(笑)
コンボイ 基礎を知っているのは当たり前。その上で教科書的なトレードの先にある、自分だけのやり方を見つけていこう、ってことですね。
鹿内 ぶっちゃけ、勝っている裁量トレーダーは、だいたい似たようなことを言っていますな。
コンボイ そういう意味でも、『外国為替』は全てのトレーダーの座学のベースになる存在を目指したいですね。まず覚え、そして超えていけみたいな。
鹿内 あれ? テスタさんがおっしゃっていたことも、だいたい同じ意味だよね。
コンボイ 確かに。これぞ勝ち組の共通項。
鹿内 ナナキさんは、今回唯一の超短期派でしたな。
コンボイ トレードノートの取り方が重要なのはもちろんですが、どういう取り方をするかもその人次第ってことなんですね。
鹿内 そうだね。ナナキさんは秒スキャだから、エントリーから30秒後のスクショを見て判断するのが合ってたんだね。
コンボイ そろそろ僕もトレードを記録しないと…。
鹿内 おそいわ…。
コンボイ そしてFXで馬さんです。
鹿内 基本的なことしか書かれてないよね、この記事。リスク管理の徹底は言うまでもなく大切なこと。あとは、やはり自分のトレード方針を人に説明できないとね。インプットされていないことは、アウトプットできないというか。
コンボイ そういう意味で、トレーダーさんの記事をいつもインプットしまくっている我々は、ある意味恵まれているのかもしれません。さて、そろそろ今号のおまとめを…。
鹿内 勝ち組の共通項を探ることで、成功の定石が見えてくるんじゃないかと、ずっと以前から思っていたけど、今回の号は特にそれを感じさせてくれる一冊になりそうだなと。成功者の勝因を抽出、言語化することが『外国為替』の仕事だなって、再認識できました。
コンボイ ですよね。今回はテスタさんの記事もありますしね。いろいろな勝ち組が言っていることを聞き、似通っているものはたぶん真理!
鹿内 まさにそれです。スケーターさんの集団の考え方で、自分なりにやっていこうじゃありませんか。次号もよろしくお願いします!
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)