先週、日本(土)(日)に報道されたムーディーズによる米国信用格付けが最高ランク「Aaa」から「Aa1」に引き下げられたという材料で、今週の為替市場はまたもや窓を開けてのスタートとなりました。

ドル円レートは、1円~2円ほどの乱高下を常に繰り返しながらも先週の高値148円台からはどんどん高値も安値もしっかり切り下げ続けており、下降トレンドを強め始めたと言えます。円高ドル安の流れはもちろんですが、米ドル売りがジワジワと継続し始めた感じに。この流れが今年後半への明確なトレンド方向となるのか!? 注視していきたいところです。

日経平均は「トランプ関税ショック」からの大きく回復。ショック前の高値を超えて全て完全に戻しました。しかし、39,000円台には届かず失速となり、一時的な利食いによる反発に見えましたが、再び37,000円台すらキープできずに下落基調となっています。
日銀審議委員による「基本は動かないが、ほふく前進的なアプローチが重要だが、金利を上げる方向」発言があった一方で、植田日銀総裁は「トランプ関税の先行きが非常に不確実な状況が続いている。これからのデータを見ていかないといけない」と短期的な金利動向についてはコメントを差し控えました。ハッキリしない方向性に投資家も迷いが出ている感じなのでしょうか!?

通貨強弱を見ても円高ドル安が乖離していき、米ドル安が強くなっていることが明白です。コレによりユーロ・ポンド・豪ドル・NZドルに対しても米ドル安が強まっています。今後はドルストレートの上昇に期待がかかります。ドル円との逆相関に注目です!
5月最後の週となる5月26日(月)からの注目の材料などは次のとおりです。
■5月26日(月)
米国・英国休場
■5月28日(水)
11:00~RBNZニュージランド中銀政策金利&声明発表
27:00~米FOMC議事要旨
■5月29日(木)
21:30~米新規失業保険申請件数
23:00~米中古住宅販売成約指数
■5月30日(金)
ゴト日
21:30~米個人所得・支出・PCEデフレーター
23:30~24:00月末週末ロンドンフィキシング
ぜひ参考にしてください!
※5月アノマリー記事も参考にしてください。