新年最初の【米国政策金利】FOMC/FRBの発表。
CMEのFedツールによると直前では据え置き99.5%でほぼ確実な状態でした。
1月29日(水)28:00、その結果は事前の予測通りとなる「政策金利を据え置き」としました!
FOMCの声明とパウエルFRB議長の会見内容をまとめると…
「委員会は雇用最大化と長期的な2%のインフレ率の達成を目指す」
「委員会は、雇用とインフレ率の目標達成に対するリスクがほぼ均衡していると判断」
「経済の見通しは不確実で、委員会は2つの使命の両面に対するリスクを注視している」
「FRBの政策は適切」 「労働市場は実に幅広く安定している」
「さらなる金利変更を検討するにはインフレの実質的な進展、または労働市場の弱さを確認する必要がある」
「FRBは金融政策のフレームワーク見直しの議論を開始」
「FRBは夏の終わりまでに見直しを終える予定」
「政策見直し後もFRBの2%インフレ目標は維持される」
「経済は全体的に堅調」 「インフレ率は2%の目標に近づいたが、依然としてやや高い」 「失業率は4.1%で低水準を維持」 「政策スタンスの調整を急ぐ必要はない」
「インフレへのリスク、雇用目標はほぼ均衡」
などとし、経済の強さの中、やはりインフレ率は低下しているもののまだまだ高いままなので、利下げを急ぐ必要はないような感じでした。
オマケ的な部分としては、記者の質問に対して、
「金利についてトランプ大統領と連絡を取っていない」
「金利に関するトランプ大統領の発言についてコメントを控える」
として、軽くかわした感じでした。
米長期債の動きは1時間足で見ると急騰しましたがほぼ全て戻した状況で一時的な動きと見られます。
ドル円の状況も上下運動しただけで何も変わっていません。
米株価指数も大きな反応はなく、ココ最近のFOMCでは最も薄い反応になりました。
事前に早くから織り込まれていたのが要因でしょう。
通貨強弱を分析すると発表直後はドル売りが強まっていますが、円も同時に売られており、
その後も同じように連動した動きで円とドルの乖離はさほどみられません。
FOMC明けとなる30日(木)はECB欧州中銀の政策金利発表がありますが、こちらも既に利下げするのが織り込まれているような感じもします。ユーロが激しく売買され米ドルと円も激しくなるかは微妙な感じです。とはいえ超重要指標なので気をつけておきましょう!
1月もまもなく終わりますが、このまま為替ドル円は決着がつかないまま155円台前後で終わるのか!? それともブレイクできるのか!? に注目ですね!
※1月アノマリーも参考にしてください。
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