3月2週目の振り返り SVB破綻報道、米雇用統計
まずは先週の振り返りです。
ドル円の乱高下は値幅こそ無いものの続いていましたが、週末のSVB(シリコンバレー銀行)破綻による報道で急落を開始しました。

3月10日(金)22:30〜、注目されていた「米雇用統計」の結果は以下の通りでした。
♦非農業部門雇用者数
市場予想:20.7万人 結果:31.1万人
♦失業率
市場予想:3.4% 結果:3.6%
♦平均時給
市場予想:4.7% 結果:4.6%
相変わらず雇用は強い結果が出ていますが、失業率は少し増加、平均時給は少し下がりました。
市場予想と結果にさほど乖離はありませんでしたが、為替は強めに反応を開始。
収まるどころかどんどん「ドル売り」が強まり、しかもそれ以上にクロス円の動きが激しくなり「円買い」の方が非常に強まるという謎の動きが続きました。
コレは、報道こそ遅れていましたがSVB(シリコンバレー銀行)破綻の影響が同じタイミングで早くも出ていたように思います。

3月3週目の注目ポイント 14日米CPI、16日ECB政策金利、ECB総裁発言
この流れが続くのであればドル円は再び下落トレンドとなりますが、3月3週目の注目ポイントとなる「米国消費者物価指数(CPI)」が3月14日(火)21:30~に控えています。
この「インフレ率」が抑制できているかで、FRBの利上げ「0.25bp継続」か、「0.5bp利上げ再び」となるかが決まりそうです。
SVB(シリコンバレー銀行)破綻による影響と連動することにより、「ドル売り」「ドル買い」のどちらに傾くかは計り知れませんが、大きな動きとなる可能性は高くなるでしょう。
インフレだけではなくリセッションについてなどなど、金融市場の安定化がFRBの仕事となるので、パウエルFRB議長の発言やイエレン財務長官の発言にも注目していきたいところ。
※3月3週目より米国はサマータイムに入っており、全指標・NY時間の入りも1時間早くなるので注意!
3月16日(木)22:15~「ECB(欧州中央銀行)政策金利」発表があり、度重なるECBのタカ派発言通り「0.5bp」利上げをしてくるか、ユーロ買いが強まるかどうかに注目が集まります!
ドル売りと逆相関すれば、ユーロドルの上昇ブレイクは必至となるでしょう。
また同日22:45~の「ラガルドECB総裁」による定例記者会見も見逃せません。
おそらく翌日3月17日(金)19:00~発表の「EU消費者物価指数(HICP)」の数字も加味して、欧州全体のインフレ率や経済状況の発言内容となるはずです。





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