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罫線のほそ道〜テクニカル分析の達人、平野朋之が教える即戦力トレードアイデア〜[第4回]

罫線のほそ道〜テクニカル分析の達人、平野朋之が教える即戦力トレードアイデア〜[第4回]

ゴールデンウェイ・ジャパン

テクニカル分析の達人として多種多様なインジケーターの使用法に精通している平野朋之さんに、発展途上のFXトレーダーでも使いやすい分析、トレードのアイデアを教えてもらう企画です。今回は、シャンデリア・ストップとCRSIを使った押し目戻り手法を教えてもらいました。

平野朋之氏プロフィール
平野朋之(ひらの ともゆき)氏プロフィール

株式会社トレードタイム代表取締役。米国在住時にシカゴ等の市場を見学して金融に興味を持ち、大学卒業後に為替取次業務を行う。その後、ひまわり証券に入社。FX事業部の立ち上げ、自己売買ディーリング業務、オプション取引の助言業務やセミナー講師等を務めた後、2011年に独立。セミナー講師やトレード情報提供等で多数の実績を誇る。

取材・本文◉外国為替編集部

※FX雑誌『外国為替』vol.16(2025年8月25日発売)より転載 最新号の目次・お知らせはこちら

トレイダーズ証券

二つのインジケーターで流れとタイミングを掴む

 毎度おなじみ、「テクニカル分析の達人」平野朋之さんから、分かりやすいテクニカル指標を用いた、分析とトレードがセットになったトレードアイデアを教えていただきました。編集部の無茶振りに二つ返事で知恵を貸してくださり、いつもありがとうございます。今回ご紹介いただいたのは、シャンデリア・ストップとCRSI、2つのインジケーターを用いて押し目(戻り)を狙うトレンドフォローの手法です。それにしても、毎回別のトレード手法を出していただきつつ、まだまだ手の内には底が見えません。いつものことながら感服いたします。

「今回の手法のポイントは、シャンデリア・ストップを流れの判断軸として使うことにあります。ボラティリティを考慮して相場の強弱を見極め、方向感を掴みます。短期的な押し目、戻りのエントリータイミングはCRSIで判断するため、視覚的に分かりやすいトレンドフォロー戦略であり、多くの相場環境に対応しやすいと思います」

 押し目買いや戻り売りは、定番のエントリーチャンスです。今回のように「どのタイミングで入るか」まで分かる手法は、初めての方でも取り組みやすく、実戦にも使いやすい内容ですね。

 平野さんは機能豊富なTradingViewを愛用されています。今回の手法も、デフォルトの設定から少しカスタマイズは必要ですが、使うインジケーターは2つであり、TradingViewの無料プランで利用可能。皆さんも、ぜひ使ってみてください。

【Idea.01】トレード手法の概要と使用時のポイント

●この手法を使うメリット
▶シャンデリア・ストップでボラティリティに合わせた流れを把握しやすい
▶RSIより素早いCRSIで目先の買われすぎ、売られすぎを的確に捉えられる
▶タイミングを見極めた短期の押し目買い・戻り売り戦略に有効


●この手法の使用環境
▶売買に適した通貨ペア:ドル円、ユーロドルなどの他、豪ドル米ドルなど。流動性の低い通貨ペアは非推奨
▶表示するチャートの時間軸:5分足以上であれば可能だが、30分足以上が推奨
▶使用するテクニカル分析:シャンデリア・ストップ、Connors RSI(CRSI)
※シャンデリア・ストップはパラメーターをそのままで使用します。


●TradingViewのセッティング(CRSIの設定)

TradingViewのセッティング(CRSIの設定)

インジケーターの反応が速いため、CRSIのアッパーバンドを70から80へ、ロワーバンドを30から20へ変更しましょう。

【Idea.02】イグジットとオシレーターの合わせ技

ポンド/米ドル5分足チャート

シャンデリア・ストップは、過去の一定期間の値幅に基づいて損切り注文(ストップロス)の水準を示す、イグジット系テクニカル指標です。ボラティリティをベースにしたトレーリングを行い、トレンドフォローの際に有効な損切り水準を示してくれます。

上昇トレンド時は水色のラインがローソク足の下で切り上がり、下降トレンド時はピンクのラインがローソク足の上で切り下がっていきます。これにより、トレンドに乗れていれば、損切り水準をトレーリングして、利益を伸ばしながらポジションを保持し続けることも可能です。

一方、CRSI(Connors RSI)はオシレーター系テクニカル指標の一つで、RSI(価格の勢い)、騰落数(上昇・下降の連続日数)、ROC(価格の変化率)の3つを組み合わせ、相場の過熱感を評価します。CRSIは通常のRSIよりも反応が速く、短期トレードにより適しています。

【Idea.03】トレード実践例(エントリータイミング)

ユーロ/米ドル15分足チャート

まずは流れを把握する所から始めます。シャンデリア・ストップの色が下降トレンドのピンクから上昇トレンドの水色に変わったら、押し目買いを狙いましょう。エントリーのタイミングは、ストップラインの位置とCRSIの2か所を参照します。

①価格がストップラインよりも上にある状態、かつ②CRSIが終値で20水準になったときが、買いエントリーのタイミングです。下降トレンド時はこの逆になります。なお今回の手法では「20水準」は目安であり、必ずしも20を割り込んでいる必要はありません。

【Idea.04】トレード実践例(損切り・決済)

ユーロ/米ドル15分足分足チャート

エントリー戦略と同じぐらい、出口戦略も大切です。損切りの基本ルールは、シャンデリア・ストップが示すストップラインを終値で割り込んだとき。買いエントリー後に価格が上がっていけば、それに合わせて損切り位置も切り上がっていく(トレーリング)ため、ロスカットでも利益を残す戦略が可能になります。トレンドが一服し、もみ合いに入ったら利食いを検討しても良いでしょう。CRSIがエントリーと逆方向の水準からバンド内に戻っていくタイミングも、利食いの補助判断材料になります。

【Idea.05】検索するだけ。インジケーターお手軽導入

TradingViewインジケーター
TradingViewインジケーター

今回の手法のインジケーターは簡単に導入できます。TradingView本体メイン画面の「インジケーター」のボタンを押すと、検索窓が出てきます。検索窓にchandelier stopと入力すればシャンデリア・ストップが、CRSIと入力すればCRSIが候補に出てくるので、インジケーター名をクリックすれば、そのままチャート上に表示されます。

TradingViewを無料で利用している場合、表示できるインジケーターが2つまでとなっています。そのため、無課金で使っている場合は、他のインジケーターをオフにしてから導入しましょう。

エントリーにはぬかりなし。損切りラインも見える化

 「シャンデリア・ストップの色でトレンドの方向を判断します。シャンデリア・ストップの示すラインよりも価格が上(下降トレンドなら下)にあることを確認できたら、押し目、戻りのエントリータイミングをCRSIで判断します。エントリータイミングの目安として、押し目買いは20前後、戻り売りは80前後が狙い目です」

 シャンデリア・ストップの設定はそのままで用いるようですが、CRSIの方はなぜデフォルトの70/30ではなく80/20に変更するのですか?

「CRSIは短期的な勢いを素早く捉える性質があるため、エントリーの間合いを測るのに適しています。標準の設定だとシグナルが早すぎになりがちなんです。そこで、買われすぎ、売られすぎの基準を少し広めに取ることで、ダマシを減らし、より良いタイミングを拾いやすくなるのです」

 短い時間足ほどダマシは発生しやすくなりますから、CRSIの設定を調整しておくことで、早すぎるエントリーを避け、結果として損切りの回数を減らすことにもつながりますね。見た目に分かりやすいインジケーターでトレンドを把握しやすいのは大きなポイントです。

 では次に、エントリー後の出口戦略についても教えていただけますか?

「エントリー後の損切り水準は、シャンデリア・ストップが教えてくれます。終値で割り込んだら無理にポジションを握らず、淡々と損切りしましょう。トレンドの勢いが落ち着いたら利食いを検討できますが、トレールされた損切り水準に逆指値注文を置けば、損失を限定しつつ、価格が伸びても利益を逃しません」

 なるほど、ロスカットでも利益を残せるなら、利食いとホールドの判断もしやすくなりますね。平野さん、今回も実践的な手法をご紹介いただき、ありがとうございました! 次号でもまた、よろしくお願いいたします!

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平野朋之
ひらの ともゆき。株式会社トレードタイム代表取締役。米国在住時にシカゴ等の市場を見学して金融に興味を持ち、大学卒業後に為替取次業務を行う。その後、ひまわり証券に入社。FX事業部の立ち上げ、自己売買ディーリング業務、オプション取引の助言業務やセミナー講師等を務めた後、2011年に独立。セミナー講師やトレード情報提供等で多数の実績を誇る。
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