トライオートFX※外国為替online用
【PR】記事内に商品プロモーションを含む場合があります。
【FX為替相場見通し】高市首相が「利上げ容認」円はどうなるのか!?

【FX為替相場見通し】高市首相が「利上げ容認」円はどうなるのか!?

ゴールデンウェイ・ジャパン

12月相場がいよいよ幕を開けました。週明け12月1日(月)の日経平均株価は、市場の不安を映すような大幅下落でスタートとなりました。米国株もやや不安定な立ち上がりを見せ、波乱含みの12月入りを感じさせられます。

しかし、週の中盤から後半にかけては景色が一変。日経平均は一気に巻き返し、5万円台をしっかりとキープしてクローズ。米国株も主要3指数(NYダウ、ナスダック、S&P500)が揃って史上最高値に迫る堅調ぶりを見せつけています。

日米経済指標チャート

為替市場に目を向けると、ドル円は11月からの「ジワジワとした調整」が継続しており、高値・安値ともに切り下げる展開となりました。とはいえ、一方的に強い下げトレンドが出ているわけではなく、12月第1週は「下落基調ながらも方向感に欠ける微妙な動き」に終始したといえます。

米ドル/円1時間足チャート
トレイダーズ証券

材料への反応が鈍い? 不気味な静けさ

特筆すべきは、市場の反応の鈍さです。高市首相による「日銀利上げ容認」報道が伝わった割には、為替レートに大きな変動は見られませんでした。また、週末にかけては日米金利差を意識させる報道もされましたが「株安・円高」への強いバイアスがかかることもなく、相場はどこか冷静さを保っているようにも決めかねているようにも見えます。

米国債チャート

米国債市場では、12月に入り10年債利回りが上昇基調にあります。来週のFOMCでは利下げがほぼ確実視されており、市場もそれを織り込んでいるはずですが、ドル安が加速する気配はありません。

「通貨強弱」なき相場の難しさ

今週の通貨強弱を振り返ると、最終的には「全ての通貨が売られ気味」という珍しい状況が見えてきます。明確に買いが強い通貨もなければ、売り叩かれている通貨もない。強弱がハッキリしない、掴みどころのない一週間でした。

通貨強弱チャート

トレーダーとして一抹の不安を覚えるのは、ファンダメンタルズと値動きの乖離です。FRBが利下げし、日銀が利上げに動いたとしても、この底堅い「円安基調」の大きな流れは変わらないのではないか―。そんな予感が拭えません。

その決定的な要因がハッキリと見えてこない現状は、我々トレーダーにとってなんとも居心地の悪い「不安」として残ります。来週のFOMCを経て、この霧が晴れるのか、それとも深まるのか。慎重に見極める必要がありそうです。

注目の重要指標・材料スケジュール

12月2週目の週となる12月8日(月)からの重要指標・材料は次のとおりです。

■12月9日(火)
12:30~RBA豪州中銀政策金利&声明発表
24:00~米JOLTS求人件数

■12月10日(水)
ゴト日
23:45~BOCカナダ中銀政策金利&声明発表
28:00~FOMC/FRB米政策金利&声明発表
28:30~パウエルFRB議長の定例記者会見

■12月11日(木)
22:30~米貿易収支・新規失業保険申請件数・生産者物価指数PPI

※米国政府機関閉鎖の影響で解除されてからも正常に全ての指標が発表されていません。当日に改めてご確認ください。

※12月アノマリー記事もご覧ください。

ABOUT ME
FX「外国為替」編集部
FX「外国為替」編集部。たくさんの投資家の人生が、FXのおかげでほんの少し豊かになる—。そんな未来を目指して2022年8月に『外国為替』を創刊。雑誌は全国の書店およびAmazonで発売しています。
アイネット証券[アイネットFX]
FX取引ならヒロセ通商へ
【最新号】裁量、リピート、投資詐欺対策!FXを学び尽くす
FX雑誌『外国為替vol.16』

FX雑誌「外国為替」vol.16

発売:2025年8月25日(月)
定価:980円(本体891円)

Amazonで購入する定期購読はこちら

富士山マガジンサービス月額払いバナー
トラリピ向きの通貨ペアが新登場!リスク軽減&収益のチャンス!
マネースクエア