世間で早くから言われていたのは「高市早苗氏が次期総裁になる瞬間、株は上昇、円は下落する」というシナリオでした。SNSをはじめメディアでも、総裁選の投票日前日からその展開を予言する声が飛び交っていたのですが、結果はその通り以上のものとなっています。
市場への期待感は早くも週末中から織り込まれつつありましたが、月曜朝の動きはそれを超えるものに。東京株式市場の寄り付き前、日経先物価格は48,500円超の水準をつけ、一気に高値圏へと突入しました。
6日午前、市場が開くと日経平均株価は大幅続伸。一時47,000円超にまで達し、前週末終値の最高値(45,769円)を大きく上抜ける展開となりました。その上昇幅は1,400円超に達し、想定以上の上昇となっています!


ドル円レートは大きな窓を開け2円以上の円安で始まりました! コレも株価を押し上げている要因でしょう。執筆時点ではまだまだ日経ほどの値幅ではありませんが、一緒に連動していけばテクニカル的に今度こそ完全に上に抜け切ってもおかしくありません。
ただし、この急上昇が持続できるかどうかは未知数です。政策実行力、国債市場の反応、為替の乱高下、さらには国際環境の変化など、リスク要因は山積しています。今回の動きを「高市トレード」と称して短期売買の対象と見る向きもありますが、早くも一部メディアでは警戒感が出始めています。
とはいえ、現時点では「新生政権=株高・円安」というシナリオが、まるで約束されたように一気に現実化したのは事実。今後、どこまでその勢いを維持できるか? しっかり見ていきたいところです。