今週はアメリカの「独立記念日」を週末に控え、異例の木曜日に「米雇用統計」が発表となりました。その前日、7月2日(水)21:15「ADP雇用者数」が相場を困惑させた印象です!
予想+9.9万人とされていましたが、結果はなんと-3.3万人。乖離率も凄いのですが、そもそもプラス予想からの大きくマイナスの結果ですから、悪いサプライズとなりました。
労働統計局による7月3日(木)21:30に発表された「米雇用統計」は以下のとおり。
♦非農業部門雇用者数
予想:+11.4万人
結果:+14.7万人
♦失業率
予想:4.3%
結果:4.1%
♦平均時給
予想:3.9%
結果:3.7%
平均時給こそ少し下げた結果でしたが、ADP雇用者数とはまったく逆の結果で予想よりも前回よりも良い結果となりました! コレにより売られていたドルは再び買い戻されています。


また下へ窓を少しあけて始まり、そのまま143円台を割り込み下落を続けていたドル円でしたが、終わってみると窓をしっかり埋めて145円台まで高値をつける上昇となりました! それでもレンジから抜け出せない感じで、乱高下が続いているだけです。

1週間の通貨強弱を分析すると一定の強さでじわじわと買われ続けているがユーロのみです。ドルと円は週の中盤で交錯し始めた感じですが、基本は円高ドル安でした。ポンドは急に売られ始めたのが分かります。
「地政学リスク」は急に鎮静化し報道回数も激減しましたが、対して「関税問題」は日本にとって再び悪い方向の報道が目立ちます! 日経の重しになり始めている感じがするので円高ドル安の流れがまた強まる可能性も高いでしょう。7月2週目からも注目です!
7月2週目相場となる7月7日(月)からの注目の材料などは次のとおりです。
■7月8日(火)
13:30~RBA豪州中銀政策金利&声明発表
■7月9日(水)
11:00~RBNZ政策金利&声明発表
27:00~FOMC議事要旨
■7月10日(木)
ゴト日
21:30~米新規失業保険申請件数
■7月11日(金)
15:00~英GDP・貿易収支・鉱工業生産指数・製造業生産高
ぜひ参考にしてください!
※7月アノマリー記事も参考にしてください。