最近の生活のちょっとした楽しみは、GPT-Tradeから届く約定通知をチェックすることです。GPT-Tradeとは、ひろぴーさんが経営するCXRエンジニアリングが提供している、暗号資産のシステムトレードのプラットフォームです。現在は楽天ウォレットのレバレッジ取引に対応しており、このシステムからAPI接続して、取引を自動的に行ってくれます。
このやり方が今後の主流になるんじゃないかと、ひろぴーさんはおっしゃっています。従来の自動売買というと、MT4やMT5のようなソフトをインストールし、そのソフトがFX会社に接続するタイプがまずあります。あるいは、FX会社の取引画面にアクセスして、そこで自動売買をするタイプ。
GPT-Tradeはこれらとは違い、外部に構築した自動売買のシステムと暗号資産取引所をAPI接続します。APIとは、プログラム同士を接続する技術のことです。
このやり方の場合、どういうトレードをするかは完全に投資家側が決定することになり、ブローカー側は受け取った指令通りに売買をするだけです。よって、MT4/MT5のような取引ソフトの仕様や性能、あるいはブローカー側のシステムの制限を受けません。現実問題としてFXにおける自動売買は、MT4やMT5の機能や仕様がボトルネックになっている面があります。つまり、MT4やMT5が得意なことは問題ありませんが、苦手な運用はやりにくくなっています。
現状でAPI接続ができるFX会社は多くありませんが、暗号資産ではAPI接続によるシステムトレードがかなり一般的になっています。これもまた自動売買の未来の形ではないかと思われます。
GPT-Tradeは現時点では無料で使えますが、結構面白いシステムが公開されています。特にリピート系自動売買をビットコインで行うものがお気に入りで、自己運用をしています。その売買通知が日々届くのを、生活の糧にしているというわけです。
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)