表示情報をカスタマイズする
今回も引き続き、トレードスタイルに合わせてチャートを魔改造していきます。複数のチャートを見比べるときに、どの通貨ペアのどの時間足のチャートかを分かりやすくする方法と、経済イベントとヘッドライン(ニュース)をチャート上に表示する方法を紹介します。まず、画面右上にあるアイコンをクリックし、チャート設定画面を表示します。

通貨ペアや時間足の情報を大きく表示する
日足の方向性を見ながら1時間足でトレードを行ったり、複数の異なる通貨ペアのチャート間の相関を見ながらトレードを行っている方は多くいます。その場合複数の異なるチャートを同時に見ることになりますが、通貨ペアや時間足の情報はデフォルトでチャート上部のステータスラインに小さい文字で表示されるため分かりにくいです。
そこで、それぞれのチャートが何のチャートか一目で分かるようにするため、通貨ペアや時間足の情報をチャートの背景に透かしとして大きく表示させる方法を紹介します。
チャート背景に透かしを入れる

チャート設定画面左側、「キャンバス」をクリックし、設定画面を表示します。チャートの基本スタイル > 透かし にチェックを入れると、通貨ペアと時間足がローソク足の後ろに大きく表示されます。チェックの右側にあるアイコン(画像赤枠)を押すと文字色の設定ができます。上部のカラーパレットから色を、下部の不透明度から文字色の濃さを設定できます。

キャンバスの中央に透かしが表示され、一目見ただけで「米ドル/円の日足チャート」であることが分かります。ローソク足より後ろ側に表示されるので、文字色を濃くしてもチャートが見にくくなることはありません。
経済イベントと最新ニュースを表示する
雇用統計やFRB議長のスピーチといった経済イベントやニュースは為替市場に大きな影響を与えるため、FXトレーダーにとって非常に重要です。将来のイベントをトレードに活かすことも大切ですが、過去のイベントを振り返って指標とチャートがどのように連動したか・あるいは連動しなかったかを確認するのも大切です。
経済イベントを表示する

チャート設定画面左側、「イベント」をクリックし、設定画面を表示します。イベント > 経済イベント にチェックを入れると、過去と未来の経済イベントがローソク足の下に国旗のマークのアイコンで表示されます。デフォルトではチェックが入っています。イベント > 経済イベント > 未来のイベントのみを表示 にチェックを外すと、最新足より前の足にも国旗マークのアイコンが表示されます。デフォルトではチェックが入っています。今回は米ドル/日本円のチャートのため、アメリカと日本に関係する経済イベント・ヘッドラインのみ表示されます。
経済イベントの詳細を表示する

10月付近にある日本国旗のアイコンをクリックしてみましょう。「Tankan Large Manifactures Index」(日銀短観大企業製造業業況判断指数)というタイトルのポップアップが表示されました。2024年10月1日に発表され、前回値(Previous)が13だったのに対し、予想値(Forecast)は13、そして発表値(Actual)が13だったことが示されています。ポップアップを日本語で表示させることは残念ながらできません。
最新ニュースを表示する

イベント > 最新ニュースとマインド にチェックを入れると、最新足に最新のニュース一覧を表す紫色の雷アイコンが表示されます。デフォルトではチェックが入っています。現在足にある紫色の雷アイコンをクリックすると、「最新のアップデート」というタイトルのポップアップが表示されます。一覧から見たいニュースをクリックすると、ニュース本文を読むことができます。
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ニュースからマインドに切り替えると、他のTradingViewユーザーの投稿を読むことができます。さまざまなトレーダーの意見を収集する際に便利です。