9月2週目振り返り
まずは先週(9月2週目)の振り返りから見ていきましょう。
連日の各国政策金利と円安に慌てる日本の要人発言が多数ありました。
・6日(火) RBA(豪州中央銀行)政策金利
⇒予想通りの0.50bp利上げ
・7日(水) BOC(カナダ中央銀行)政策金利
⇒予想通りの0.75bp利上げ
・8日(木) ECB(欧州中央銀行)政策金利
⇒予想通りの0.75bp利上げ
となり各国公言通りの利上げラッシュです。
利上げもできず、なす術の無いのは日本だけと変わらず、各国との金利差はどんどん広がる一方。
円安を本来は止める方法も無く、円を買う理由は見当たらない…。
8日(木)日銀・財務省・金融庁が緊急臨時三者会合を開くも、何の為に集まったのかわからない内容となりました。
またその翌日9日(金)には、黒田日銀総裁が岸田首相官邸に入り「金融資本市場の動向及び国内外の経済情勢ついて岸田首相に説明」するも、「岸田首相からは特段の要請はなかった」としました。
「急激な為替変動は企業の不確実性を高め好ましくない」など、何も進展はないものの連日の口先介入となり、ショートカバー・約定などと重なり、ドル円は円の買戻しにより大きく下落となりました。
米国CPIに注目
9月3週目の注目は、なんといっても米国CPI(インフレ率)です!
前回は指標結果が出た瞬間、驚きの201.3pipsも下落するという非常に危険な動きの急変動・大暴落となりました。
現時点で9月FOMC政策金利の利上げ予測は、FedWach(CME Group)によると【0.50bp=9%】【0.75bp=91%】となって、織り込んで市場は動いています。
この米国CPIの結果次第では、また大きく可能性が変わってきます。
ドル円は大きく崩れてもテクニカル的には、まだまだ上昇トレンドのままですが、FOMCなど政策金利と同様に為替は指標結果通りに動いてくれるとは限りません。
全て指標結果がでて動いた後、落ち着くまではエントリーは控えた方が良いでしょう。
ここ最近は特に危険な動きも多く、各証券会社でスプレッドエラーが起きるなど、対応に困る事件が起きています。
最終的にはトレーダー各自の危機管理しかありません。
プロは焦らず、全てが終わった後に、動きを見極めて参戦しています。
是非、参考にして下さい。
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