8月も終わり9月相場へ入りましたので、さっそく9月相場のアノマリーについて解説していきましょう! 今年も残すところあと4か月となりますね。
9月大相場になれば長期トレンド形成も!?
9月は「大相場の月」とされています! その確率は過去22年間で65%ほど。
大きな要因は、米国レイバーデー9月4日(月)の祝日で世界中のサマーバケーションが終わり、投資家・トレーダー達が相場に帰ってくるので【夏枯れ相場】も完全に終わり、相場が活性化し始めること。
日本企業の中間決算でレパトリエーションが始まり、円を買い戻すので円高ドル安になる可能性が高まるとも言われています。
「9月大相場」となりトレンドが持続すれば、その流れは10月・11月まで続くこともあるとされていますので注目ですね!
気になる点は、現在数十年ぶりの「円安」となっているので、日本企業がそのままドルを持ちっぱなしにする可能性はどうなのか!? 従来のレパトリとなるのか!?という感じです。
平均変動率「404.07pipsほど」となっています。
平均変動率「392.75pipsほど」となっています。
ドル円は陽線7回・ユーロドルは陰線7回と同じ回数で逆相関となっています。どちらかが方向性をしっかり出すとその逆で見ても良いかもしれませんね!
特に今年はドル円とユーロドルはしっかり上下トレンドが逆相関で乖離している時間が長いと思いますので、この平均値と一緒に把握しておくだけでトレードの収支が変わるのではないでしょうか?
是非、参考にしてみて下さい!
主要国中銀の政策金利発表に世界中が注目
また、忘れてはならない9月が大相場になるきっかけになる要因として、8月はお休みとなっていた「主要国の金融政策」が全てあります!
ジャクソンホールシンポジウムでの主要国の中銀トップによる講演内容は、大きな変化はありませんでしたが、9月の主要国中銀による政策金利発表と声明、総裁の発言は再び世界中が注目しています。
■9月政策金利発表のスケジュール
9月5日(火)13:30~RBA政策金利
9月6日(水)23:00~BOC政策金利
9月14日(木)21:15~ECB政策金利
9月20日(水)27:00~FOMC/FRB政策金利
9月21日(木)時間未定~SARB政策金利
9月21日(木)16:30~SNB政策金利
9月21日(水)20:00~BOE政策金利・TCMB政策金利
9月22日(金)時間未定~BOJ政策金利
9月28日(木)28:00~BOM政策金利
※アノマリー使用上のご注意
毎月できるだけ「アノマリーシリーズ」は解説していきたいと思っています。
あながちバカにできないとされるアノマリーは「儲ける」というよりも「危険意識」のほうを重点に置いてもらい、ご自身の大切な資産を守るために参考にしていただきたいです。
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