9月も終わり10月相場へ入りますので、10月相場のアノマリーについて解説していきましょう! 今年も残すところあと3か月となります。
「大暴落の月」と「ハロウィンエフェクト」
10月は「大暴落の月」と怖いアノマリーになっています!
これは過去に何度も起きている数々の有名な「暴落相場」が背景にあるのをご存知でしょうか。
「世界恐慌」「第一次オイルショック」「ブラックマンデー」などなど、落ちるときは急激な「リスクオフ」により上昇スピードの何倍もの速さで落ちるので、そういった材料や報道が出たら注意しておきたいですね!
次に「ハロウィンエフェクト」です。
ハロウィンの時期となる10月下旬に米株が買われやすい傾向にあり、その買われた米株が翌年の5月「Sell in MAY」で約定売りされるという長期間に渡る有名な2つセットで機能するという非常に強いアノマリーがあります。
米株が買われやすくなるということは、「米株」「米長期債」「ドルインデックス」の連動性が当然あるので、為替ともしっかり連動してくると思いますので注目しておきましょう!
平均変動率「416.73pipsほど」となっています。
平均変動率「354.24pipsほど」となっています。
ドル円は陽線7回・ユーロドルは陰線7回と同じ回数で逆相関となっています。どちらかが方向性をしっかり出すとその逆で見ても良いかもですね!
ファンダメンタルズの材料も盛り沢山
2022年からずっと続いていたドル円とクロス円の激しいボラティリティが8月の夏枯れ相場から9月も続いて急激に低下しつつあります。
このまま年末までボラティリティは縮小傾向となるのか!? それとも再び凄まじい動きが復活してくるのか!?
「終わりの無いロシアウクライナ問題」に「為替介入」や「中国の相次ぐ破綻問題」「米国リセッション懸念」など、材料は盛り沢山です。
■10月政策金利発表のスケジュール
10月3日(火)13:30~RBA政策金利
10月4日(水)23:00~RBNZ政策金利
10月25日(水)23:00~BOC政策金利
10月26日(木)20:00~TCMB政策金利
10月26日(木)20:15~ECB政策金利
10月31日(火)時間未定~BOJ政策金利
ちなみに10月は米国の政策金利はありません。
※アノマリー使用上のご注意
毎月できるだけ「アノマリーシリーズ」は解説していきたいと思っています。
あながちバカにできないとされるアノマリーは「儲ける」というよりも「危険意識」のほうを重点に置いてもらい、ご自身の大切な資産を守るために参考にしていただきたいです。
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)