新年最初のBIGイベント「米国雇用統計」がある前週でしたが…。
まずは日経平均が年初から乱高下するも最終的に先物では39000円台を割り込んで終わっています。ファーストリテイリング(ユニクロ)など、日経平均への寄与度が高い主力銘柄の決算発表が失望売りにつながったことや、前週末の米国株安が影響したと見られています。
NYダウは昨年の12月45000ドル台から42000ドル台を割り込んでしまっています。ナスダックも22000ドル台から20800ドル台まで落ちています。米長期金利の上昇による株式の懸念が投資家心理を冷やしたようで、逆張り勢力も増加したり、投資家の気持ちを表しているみたいでした。今後も回復が厳しくなっていくのか!? それともまたまた単なる押し目となるのか!? 注目ですね!
1月8日(水)に発表された民間のADP雇用者数はやや悪い結果となるも大きな差はない状況で、ドル円レートの反応は限定的。米国雇用統計は以下のとおりです。
■1月10日(金)22:30発表「米国雇用統計」
♦非農業部門雇用者数
予想:+16.0万人
結果:+25.6万人
♦失業率
予想:4.2%
結果:4.1%
♦平均時給
予想:4.0%
結果:3.9%
平均時給は少し下がりましたが失業率も雇用も良い結果に。ADP雇用者数とは真逆の結果となり、ドル円レートはドル買いでしっかり上昇。158.880付近まで高値を伸ばしました。しかし、その勢いは持続せず1時間後には上がる前よりも大きく下げ157.300を割り込む始末で、NY大引け後も158円台をキープできず、何も変わらない状況で終わっています!
ドル円レートを見ると一気に下げる場面でも156円台を割れることはなく、再び158円台に回復し、高値を更新はするものの159円台に乗せれず上値が重い。単なる乱高下が激しいだけで基本レンジ相場です。高値圏内で推移していますが、まだまだどっちに抜けるかはまったく分からないといえます。
1週間の通貨強弱を分析すると、初動は円安ですが、中盤からは円高ドル高気味で推移しています。米ドルが基本は買われている感じです。ユーロとポンドは一気に乖離しポンドが激しく売られています。引き続きポンド売りには警戒したほうが良さそうですね!
1月第3週目となる1月13日(月)からの注目すべき材料などは次のとおりです。
■1月13日(月)
日本休場
■1月14日(火)
22:30~米生産者物価指数PPI
■1月15日(水)
ゴト日
16:00~英消費者物価指数CPI・生産者物価指数PPI・小売物価指数RPI
22:30~米消費者物価指数CPI・NY連銀製造業景気指数
■1月16日(木)
16:00~英GDP・貿易収支・鉱工業生産指数・製造業生産高
22:30~米新規失業保険申請件数・小売売上高・輸入物価指数・フィラデルフィア連銀景況指数
■1月17日(金)
22:30~米住宅着工件数・鉱工業生産指数
ぜひ参考にしてください!
※1月アノマリーも参考にしてください。
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