今年最後の「FOMC/FRB米国政策金利」。
事前のFed予想では95%以上が利下げと予想されておりほぼほぼ織り込んでいると思いましたが…。
2024年12月のFOMCは、事前予想通りの結果となり「25bp」利下げとしました。
今年最後となるこの会合で政策金利の引き下げと背景をFRB声明から、今回の利下げは経済成長鈍化やインフレ抑制の進展を踏まえたものです。
市場では利下げが広く予想されていたため、コンセンサス通りの結果となりました。
これにより、政策金利は4.75%~5.00%のレンジに設定されました。
相場全体の動きは織り込み済みで動かないという声も多かったようですが、利下げの発表を受け、各市場で以下のような動きが見られました
円高ドル高の進行
今回の利下げを受け、為替市場ではリスク回避の動きが強まり、円とドルの両方が買われる展開となりました。特に円は安全資産としての需要が高まり、ドル円相場は一時円高方向に動きましたが、ドル自体も堅調さを保っています。
株式市場の不安定な反応
利下げ自体は事前予想通りだったものの、FRBの声明で慎重な経済見通しが示されたことから、株式市場は神経質な動きとなりました。一部の投資家は来年の景気減速を懸念し、買い一巡後に売りが優勢となる場面も見られました。
ビットコインも金も暴落しており、米長期債の上昇と逆相関しっかりで相場全体の整合性はしっかり出ている感じでしょう。
直近数時間の通貨強弱の通りこのまま円高ドル高で継続するかは、本日の「今年最後の日銀金融政策決定会合」で利上げされるかどうかにかかっている感じです!それまでは再び真逆に動く可能性も高いでしょう。トレーダーはご注意ください!
FX雑誌「外国為替」vol.14
発売:2024年12月23日(月)
定価:980円(本体891円)