先週のトピックで真っ先に挙げるとするなら誰もが暗号資産ビットコインというのではないでしょうか? 今年の最安値570万円付近からついに1560万円付近まで上昇という、約1000万円の史上最大の上げ幅を記録しました! 10万ドル超えです!
まだまだ行くように思えましたが、翌日には一転し買い勢力を一気に焼き払う大暴落で1360万円付近まで約200万円の下落となりました。そこから再びあっという間に1530万円付近まで戻して落ち着きました。本当に滅茶苦茶な動きで投資対象として考えにくい状況です。そもそも手にすることもできない、たった1枚の通貨価値が異常です。
12月6日(金)22:30、今年最後となる「米国雇用統計」の結果は次の通りでした。
♦非農業部門雇用者数
予想:+20.0万人 結果:+22.7万人
♦失業率
予想:4.2% 結果:4.2%
♦平均時給
予想:3.9% 結果:4.0%
ほぼ予想通りの結果で、4日(水)ADP雇用者数とも同じでした。
ドル円の乱高下は酷く約100~250pipsのレンジ内を好き放題に暴れていた感じです。方向感は無いもののボラティリティは高く厄介で、トレーダーは四苦八苦したのではないでしょうか。
1週間の通貨強弱を分析すると円買いドル買いが時には逆転したりと交錯しているのが分かります。方向感のない為替の動きはコレが要因ですが、円買いが週末に強まったときにドル円も全てが下落していた感じでした。
米雇用統計を終えひと段落したので、これまでの金融市場を各市場ごとに流れを整理しておきましょう。
日本株
日経平均株価は、週を通じて方向感に乏しい展開となりました。年末の買い控えムードが強い中、米国の雇用統計を受けたドル円相場の動きが相場に影響を与えました。特に輸出関連株に注目が集まりつつも、150円付近を推移するドル円相場に反応し限定的な上昇。
米株
S&P500やナスダックは、FOMCの金利政策期待や良好な経済指標を受けて小幅に上昇。12月5日に発表された米国の雇用統計が市場予想をやや上回り、米国経済の堅調さを裏付ける結果となりましたが、市場の反応は比較的穏やかでした。ハイテク株や通信株が引き続き強い動きを見せています。
金
金価格は小幅な上下動を続けましたが、インフレや地政学リスクへのヘッジとしての需要が底堅く、グラムあたりの価格は堅調を維持。週の終わりにはやや下落しましたが、総じて高値圏を保っています。
原油
原油価格は週初にやや軟調でしたが、供給調整に関する期待感や地政学的リスクの高まりを背景に週後半には上昇に転じました。主要産油国の動向に市場が敏感に反応する形となりました。
12月2週目となる12月9日(月)からの注目すべき材料・指標は次の通りです。
■12月10日(火)ゴト日
12:30~RBA豪州中銀政策金利&声明発表
■12月11日(水)
22:30~米消費者物価指数CPI
223:45~BOCカナダ中銀政策金利&声明発表
■12月12日(木)
17:30~SNBスイス中銀政策金利&声明発表
22:15~ECB欧州中銀政策金利&声明発表
22:30~米生産者物価指数PPI・新規失業保険申請件数
22:45~ラガルドECB総裁の定例記者会見
■12月13日(金)日本メジャーSQ
8:50~日銀短観第4四半期
16:00~英GDP・貿易収支・鉱工業生産指数・製造業生産高
ご参考まで!
12月アノマリーも参考にしてください。
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