1月最終日となる1月31日(水)、米国重要指標「ADP雇用統計」からFOMCまでを振り返ります。
■ADP雇用統計(22:15〜)
予想:+14.5万人
結果:+10.7万人
ADP雇用統計はやや悪い結果に。週末に控えている「米国雇用統計」の結果もやや悪くなる可能性が高く、ドル売りで市場は反応。ドル円レートはジワジワと下落し始める。
FOMC発表を前に、NY時間に入ってからドル円レートは下落を加速。
その背景には、米国地銀不安が再び勃発との報道。銀行持ち株会社ニューヨーク・コミュニティ・バンコープ(NYCB)の株価が記録的な大暴落となり一時46%下げました。
24時以降から25時にかけての「月末ロンドンFIX」の時間帯でもドル円は下へ押していました。
そして深夜4:00~「米国政策金利FOMC/FRB」の発表。
コンセンサス通り、4会合連続の政策金利据え置きとなりました。
FOMC/FRBの声明・深夜4:30~パウエルFRB議長の会見内容です。
「政策金利は制限的な水準に入っている」
「インフレは緩和した。非常に良いニュースです」
「インフレは緩和したが、依然として目標の2%は上回っている」
「インフレが持続的に抑制されるとの確信が得られるまでFOMCは利下げしない」
「適切なら金利を長期間維持する」
「年内のどこかで利下げする可能性が高い」
「成長の加速を問題とは考えていない」
「今回の会合で利下げの提案は無かった」
「早すぎる・遅すぎる動きを防ぐためリスク管理モードに入っている」
「労働市場が予想外に弱まれば確実に早期利下げになるだろう」
「ほぼ全ての当局者が利下げが適切であると信じている」
「3月利下げの可能性が高いとは考えていない」
など。
ドル円15分足チャートを見るとドル円レートは下落傾向が強く、146円台を割れそうな状態から「3月の利下げは無い」などの発言から一気に上昇戻しとなっており、140pipsも戻して終わっています。
通貨強弱を見ると、ドルと円が交錯し上下入れ替わり、円買い・ドル売りが加速していることがわかります。最終的に大きく戻していますが、再び翌朝からはやや円買い・ドル売りの流れに。
1月相場も終わり2月相場になるわけですが、FOMC明けもこの流れが「2月の流れ」として続くのか!? トレーダーさんは目が離せませんね。
2月相場アノマリーの記事もぜひ参考にしてください!
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