まずは先週の振り返りです。
前週12月4日(月)から横ばいでスタートしていましたが、12月6日(水)22:15~【米国ADP雇用者数】が、
・予想:13.0万人
・結果:10.3万人
とかなり悪い結果でドル売りが強まり、ドル円は再び下落し下へ抜け始めました。
コレは週末の【米雇用統計】次第ではさらに下へ押すかと予測していたのですが…、まさかの前日12月7日(木)に【日銀マイナス金利解除へ動く】の憶測が報道され急激な円高に。
一時的と思われたのですが、まったく止まるどころかどんどん加速する状況へ。なんとドル円は141円台まで安値を更新し、今年2023年度で最大の値幅の暴落となりました!
12月8日(金)【米雇用統計】の結果は以下のとおりです。
♦非農業部門雇用者数
予想:18.0万人
結果:19.9万人
♦失業率
予想:3.7%
結果:3.9%
♦平均時給
予想:4.0%
結果:4.0%
ADP雇用者数とは違い、良い結果となりました。
コレによりFRB利下げについて後退したのか、米長期債はまたもや上昇しドルの買戻しが入り、ドル円は6円弱の暴落から3円以上半値を戻すという大荒れの動きとなっています。
ドル円の日足チャートを見ると激しく大荒れとなるも下に完全に抜けきってるので、去年と同様にこのまま落ちるのも想像できます。今後も目が離せません。
今週の通貨強弱を分析すると、週末にやや戻した程度でいかに円買いが強まっていたかが一目瞭然です。
来週からも超重要指標で材料いっぱいの年末相場となり、まだまだココからが大荒れ本番の可能性も。トレーダーの皆さんは厳戒態勢で挑みましょう!
12月11日(月)からの注目すべき指標・材料は次のとおり。
■12月12日(火)
22:30~米国消費者物価指数CPI
■12月13日(水)
8:50~日銀短観
16:00~英国GDP・鉱工業生産指数・製造業生産高・貿易収支
22:30~米国生産者物価指数
27:00~米国FRB/FOMC政策金利
■12月14日(木)
17:30~スイス中銀政策金利&声明発表
21:00~英国中銀政策金利&声明発表
22:15~ECB政策金利&声明発表
22:30~米国新規失業保険申請件数・小売売上高
28:00~メキシコ中銀政策金利&声明発表
■12月15日(金)ゴト日
17:15~仏PMI速報値
17:30~独PMI速報値
18:00~EUPMI速報値
18:30~英PMI速報値
23:45~米PMI速報値
などとなっています。
とんでもない材料相場となりそうですので、ぜひトレードの参考になさってください!
※今年最後となるアノマリーシリーズ12月の記事もご覧ください!
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