先週の為替相場振り返り
まずは、先週の振り返りから。
相場全体がボラ低下気味となりややレンジ・保ち合いの相場に。
ドル円も「上145円」「下143円」と約2円の弱レンジで推移していました。
7月6日(木)21:15~「ADP雇用者数」は、
予想:+22.8万人
結果:+49.7万人
と非常に良い結果を受け、素直にドル買い・円売りでドル円は大きく上昇しました。
しかし、翌日からは再び落ち始め「米雇用統計」待ちに。
ここ数か月は「ADP雇用者数」と同じような結果が出ることが多く、やや期待できそうな感じでしたが…。
7月7日(金)21:30~「米雇用統計」の結果です。
♦非農業部門雇用者数
予想:+22.5万人
結果:+20.9万人
♦失業率
予想:3.6%
結果:3.6%
♦平均時給
予想:+4.2%
結果:4.2%
雇用はそこそこの良い結果ですが、市場予想よりは少し悪い結果に。
失業率は市場予想通りで悪くはない結果。
平均時給はやや市場予想を上回り、労働賃金は上昇加速という結果になりました。
この結果をうけてドル円は急落となりましたが、スグにV字回復で全戻し。
何事もなく終わるかに見えましたが時間経過と共に再びドルは売られ、円は買われる状況になり、ドル円はジワジワと下落していき、最終的には143円を割れて142円までも割れそうなほどしっかり直近の安値を下へ抜けました。
ユーロドルの上昇率をみても最終的には円買いではなく、ドル売りの力によりドル円が下落しているのが明確にわかります。
7月10日週の注目ポイント
翌週からドル売りの流れがハッキリしてくるのかに注目です。
そうなればドル円は下落・ユーロドルは上昇の逆相関で推移し、しっかりしたトレンドが短期から中期的に見込めます。
その流れを再び逆転させかねない重要指標「米国消費者物価指数CPI」があります。
この結果次第では、今回の「米雇用統計」結果と合わせて下旬にあるFOMC利上げについて判断されるのを市場は織り込んで、ドル売り・ドル買いがハッキリしそうです。
イエレン米国財務長官が中国に訪問してから急激に恐怖指数VIXが上昇したのがどれだけ関係があるかはわかりませんが、ニュースには注意が必要でしょう。
7月第2週目からとなる注目すべき重要指標は以下のとおりです。
■7月10日(月)
ゴト日
■7月12日(水)
11:00~RBNZニュージーランド中銀政策金利
21:30~米国消費者物価指数CPI
23:00~BOCカナダ中銀政策金利
■7月13日(木)
21:30~米国新規失業保険申請件数
21:30~米国生産者物価指数PPI
■7月14日(金)
23:00~ミシガン大学消費者信頼感指数
などなど。ぜひ参考になさってください!
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