まずは前日・当時の超重要指標だった6月13日(水)21:30~「米国消費者物価指数CPI」。
前回:4.9%
予想:4.1%
結果:4.0%
と、前回・予想よりもしっかり良い数値でした。
発表直後は、激しく乱高下したものの最終的にはドル買いとなり、ドル円はその日の高値を更新。
しかし、FOMC直前に発表された6月14日(水)21:30~「米国生産者物価指数PPI」は、
前回:2.3%
予想:1.5%
結果:1.1%
と、悪い結果ではなかったがドル売りで反応し、再びドル円は下落となり前日の安値付近まで下落。
FOMCを前に上下往復しただけでハッキリしない状況でした。
6月14日(水)27:00~「FOMC/FRB米国政策金利」
直前の「FedWatch」の市場予測によると、今回は利上げ停止と予想が96.6%まで高まっていました。
結果はコンセンサス通り「据え置き」利上げ停止。
直後はドル買いで反応が強く、またまた往復を開始し、ドル円は上昇となりました。
FOMC声明では、
「米国の金融システムは健全で強固」
「最近の指標は、経済活動が緩やかなペースで拡大してきている事を表している」
「雇用伸びはココ数カ月は堅調で失業率も低いままである」
「インフレ率は引き続き高止まりしている」
などとし、前回と大きく変化のない内容でした。
次回以降の「利上げ」に関してはFRB投票によるドットチャートから年内に2回ほどを示唆するような内容。
コレが強めのタカ派で「株安・ドル高」となった背景に思えます。
27:30~【パウエルFRB議長による定例記者会見】の内容は、
「2%のインフレに引き続きコミット」
「ほぼ全ての当局者が年内のさらなる利上げは適切だと判断した」
「年内の追加利上げが適切だとする可能性が高い」
「インフレ率を2%に戻すには長い道のりのまま」
「我々は会合ごとに判断していく」
「金利据え置きの今回の決定は賢明だった」
などなど。
パウエルFRB議長の発言内容も大きな変化はありません。
インフレ率の鈍化は間違いないですが、まだまだ高い水準で、思ったよりも今後のタカ派的な感じは強まっている感じでした。
年内に1回~2回の利上げの可能性を高め、利上げ停止からの利下げに関して年内はない感じもします。
それらを織り込んでの市場反応が持続しトレンドとなるか!? しっかり注目していきましょう!
翌日15日(木)からも、
21:15~「ECB政策金利&声明発表」
21:30~「米国指標が多数」
21:45~「ラガルドECB総裁の定例記者会見」
週末16日(金)は、
時間未定~「日銀政策金利&声明発表」
15:00~「植田日銀総裁の定例記者会見」
など、重要指標と要人発言が盛り沢山で見逃せません!
トレードには十分に気をつけて下さい!
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