先週6月2週目の為替相場振り返り
来週からの超重要指標を前にややボラは低下気味とはなりましたが、一定のレンジ内とはいえ乱高下が激しい印象で、「やりにくい」と感じたトレーダーさんは非常に多かったでしょう。
直近1週間の通貨強弱を見ても米ドルと円の乱高下が強かったのがが分かります。
■6月7日(水)23:00~「BOCカナダ中銀政策金利」
市場予想に反して利上げとなり、非常に強くカナダドルが買われました。一時的でしたがジワジワと買いが継続となっています。
■6月8日(木)21:30~「米国新規失業保険申請件数」
市場予想:23万5000人
結果:26万1000人
このような結果を受けて、約2年ぶりの水準まで戻り買われていたドルは一気に売りへ転換。ドル円は再び大きく下落となりました。
日経平均の上昇スピードは非常に速く、そして強い。驚くことに週明け月曜からあっという間に32000円台を軽く乗せてからは32700円超え。
そこから32000円を割り込む下落を見せましたが、単なる押し目となり週末にはしっかり32300円まで戻しています。
恐怖指数VIXは約3年ぶりに14ポイントを下回る安全圏まで戻ってきています。
現在の世界情勢や金融不安などを楽観視していることになるわけですが、果たして本当に安心できるかというと疑問は残ったまま…。
注目ポイント 超重要指標で大きく逆転する可能性アリ
次週6月第3週目は「超重要指標ラッシュ」に注目です。
■6月13日(火)
21:30~米国消費者物価指数CPI
■6月14日(水)
21:30~米国生産者物価指数PPI
27:00~FOMC米国政策金利&声明発表
27:30~パウエルFRB議長定例記者会見
■6月15日(木)ゴト日
21:15~ECB政策金利&声明発表
21:30~米国新規失業保険申請件数・小売売上高・フィラデルフィア連銀景況指数
21:45~ラガルドECB総裁定例記者会見
22:15~米国鉱工業生産指数
23:00~企業在庫
■6月16日(金)
時間未定~BOJ政策金利&声明発表
15:30~植田日銀総裁定例記者会見
23:00~ミシガン大学消費者信頼感指数
コレでも細かい指標は全て省き、重要~超重要と判断できるモノだけです。
この結果次第では大きく逆転する可能性は十分にあり、それは株価指数・債権・コモディティ・為替など全てに言えます。
指標前からBETせずに結果が出てからついて行くのが望ましいです。
是非、参考にしていただければ幸いです。
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)