5月3週目の為替相場振り返り
週明け5月15日(月)から「日経」も「ドル円」も上昇スタートとなり、大きく落ちて「押し目」を作ることなく上がり続けました。
「日経」「ドル円」を日足で比較しても同じように日足6本連続の陽線をつけて週末19日(金)を陰線で終わりました。
1週間の通貨強弱を分析しても「ドル買い」「円売り」で日経は上昇を強める流れでした。
しかし、週末5月19日(金)NY時間24:00、「パウエルFRB議長」「イエレン財務長官」の発言により急激な反転を開始。
「ドル売り」「円買い」となりドル円は急落を開始しました。
通貨強弱でもどれだけ発言中に「円買い」「ドル売り」が急激に強まったかがわかります。
米30年債・10年債・5年債・2年債も急落しドル売りに。
パウエルFRB議長は、
「FOMCはインフレ率を2%に戻すことに強くコミット」
「高インフレが重大な困難をもたらすことを強く認識」
「物価の安定は好調な経済の基盤」
「インフレ率は目標の2%を遥かに上回っている」
「インフレを抑制できなければ痛みが長引く」
「信用不安を考慮すると金利は十分に高く上昇する必要がない」
などが発言内容でしたが、「完全に利上げを停止する」と宣言するほどの内容ではなく、やや過剰だった感じです。
いずれにせよインフレ指標の結果では謎のドル売りも過剰だったわけで、株価に逆相関した「ドル買い」「円売り」なのかも微妙です。
週明けからもまだまだFXトレーダーも日経平均との連動性に注意でしょう。
5月第4週目の注目ポイント
5月22日(月)からの5月第4週目に注目しておくべき材料は以下の通りです。
■5月23日(火)
16:15~17:30 フランスから始まりドイツ→EU→イギリスPMI速報値
22:45~米国PMI速報値
23:00~米国新規住宅販売件数
■5月24日(水)
15:00~イギリス消費者物価指数(CPI)・小売り物価指数・生産者物価指数(PPI)
27:00~米国FOMC議事要旨
■5月25日(木)ゴトー日
21:30~米国新規失業保険申請件数
23:00~米国中古住宅販売成約指数
■5月26日(金)
15:00~イギリス小売売上高
21:30~米国個人所得・支出・PCEデフレーター
23:00~ミシガン大学消費者信頼感指数
是非、参考にしてください。
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)