4月1週目の為替相場振り返り 円買い・ドル売りの流れ
まずは4月1週目の振り返りです。
4月のアノマリー通り「逆張り」は有効となったでしょうか!?
3月23日(木)から31日(金)まで上げ続けた「日経平均」は、4月3日(月)に天井をつけ下降を開始。僅か3日間で上げてきたのを全て否定する結果となりました。
4月1週目の注目は、4月7日(金)21:30~「米雇用統計」。
日本以外のほぼ全世界が「グッドフライデー」で休場となる中の発表は久しぶりで、為替の反応は予測不能という感じでしたが、結果は以下の通りでした。
♦非農業部門雇用者数
市場予想:+24.0万人
結 果:+23.6万人
♦失業率
市場予想:3.6%
結 果:3.5%
♦平均時給
市場予想:4.3%
結 果:4.2%
まずまずのデータで、事前に出ていたADP雇用者数とは全く違って、米雇用がまだまだ強い結果を表していました。
「失業率」は少し低下しており、「平均時給」は停滞といった感じですが、市場はドル買いで反応し、円売りもかなり強くなり、ドル円はしっかり上昇となりました。
その後も戻しはほとんど無く、上で停滞し終わっています。
直近1週間の通貨強弱では、円買い・ドル売りの流れとなっており、ユーロとポンドは売られてはいないが…という程度で、テクニカル的にもハッキリした一方的なトレンドでブレイクした感じはありません。
RBA(豪州中央銀行)は利上げを停止、RBNZ(ニュージー中央銀行)は0.5bp利上げ。
同じオセアニア通貨ですが、豪ドルとNZドルは大きく政策金利・金融政策に乖離が生じています。
どちらも売り方向で謎ですが、大きく乖離してもおかしくないので注目です!
4月2週目の注目ポイント ご祝儀相場なるか?
4月2週目は、週明け4月10日(月)ゴト日で始まりますが、日本と米国以外は引き続き祝日で休場も多く、平常営業になるのは4月11日(火)から。
トレードもそれにあわせていくべきでしょう!
気になる「指標」「材料」ですが、黒田日銀総裁が4月8日(土)付で退任され、4月9日(日)付で植田日銀新総裁となります。
コレにより週明け東京時間の株式市場は「ご祝儀相場」になるのか!? 注目が集まります。
♦4月12日(水)
21:30~米国消費者物価指数(CPI)
23:00~BOC(カナダ中央銀行)政策金利
27:00~米国FOMC議事要旨
♦4月13日(木)
21:30~米国生産者物価指数(PPI)
♦4月14日(金)
21:30~米国小売売上高
といったところです。
できれば回避して見守るのが賢明でしょう。ぜひ、参考にしてみて下さい。
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