3月為替相場振り返り
まずは3月の振り返りです。
3月は「大相場の月」とされるアノマリー通りになりました。
その要因となったのは、やはり「銀行破綻」「金融危機」の話題。
コレが今も消えてはいませんが、何かと話題・材料となっていました。
そもそも急速な「リスクオフ」で暴落相場がきたと思いきやスグに「リスクオン」となり心配したほどではなく良かったのですが、どちらにしても相場を荒れさせ乱高下となっていました。
「ECB理事会」「FRB/FOMC」で、銀行破綻問題など更なる金融危機のリスクがあろうとも最優先させる課題を「インフレ抑制」として利上げを継続させたことも「大相場の月」になった要因の1つだったと思います。
ドル円は月末に上昇して終わりましたが、月足で見ると「陰線」で終わりました。
3月の結果はまたもや「820pips」を軽く超える変動率で、1月・2月と3か月連続で相変わらず高いボラティリティ。
日足ではヘッドアンドショルダーが未完成にも完成にも見え、まだまだ微妙な位置といえます。
ユーロドルは月足では「陽線」で終わりました。
3月の結果は「400pips」程の値動きで、直近10年間の平均変動率ほどで動いています。
日足ではやや高値圏で推移するも上1.10000を明確には抜けれず、下1.05000を明確には抜けれずと限定的な値幅内であり、「約5円」のレンジウォークでした。
このレンジを明確に上に抜けるか? 下に抜けるか? に注目です。
国際決済銀行(BIS)が毎月公表している2010年を100とする実質実効為替レートでは、ドル売り・円買いでさほど変わっていません。
4月もまた強まればドル円の上値は重たく見えます。
3月の「リスクオフ」で急速に強まった円買い・GOLD買いは金融危機不安の解消から「リスクオン」となり弱まりましたが、ドル買いがどんどん強まっていくかはまだまだ微妙でしょう。
どちらかと言えばドル売り傾向が現状では強く、ドル円もユーロドルも一方的なトレンド相場と言えるのはこれからになりそう。
4月1週目の注目ポイント 豪・NZの政策金利/米雇用統計など
4月のアノマリーは「逆張りの月」と解説しましたが、それは調整の月ともいえるので、4月後半まではレンジ相場の可能性も高いでしょう。
4月1週目からの動きをしっかり見極めていきたいです。
あらかじめ決まっている「指標」「材料」はたくさんありますが、以下は特に注目しておきましょう。
■4月3日(月)
8:50~日銀短観第1四半期
23:00~米建設支出
23:00~米ISM製造業景気指数
■4月4日(火)
13:30~RBA豪中銀政策金利&声明
■4月5日(水)ゴト日
11:00~RBNZニュージー中銀政策金利&声明
21:15~米ADP雇用者数
21:30~米貿易収支
23:00~米ISM非製造業景気指数
■4月6日(木)
21:30~米新規失業保険申請件数
■4月7日(金)
21:30~米雇用統計・平均時給・失業率
分析の参考になさってください!
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