12月4週目振り返り
先週は12月20日(火)、今年最後の「日銀金融政策決定会合」でサプライズ声明となり、相場は大混乱となりました。
それからは、ボラが低下し落ち着いた相場で終わりました。
今週も12月26日(月)は欧米がクリスマス休暇で休場、ほとんど取引停止か午前中のみとなります。
※各証券会社によりますので、各自ご利用中の会社の公式サイトなどでご確認ください。
12月27日(火)からは通常に戻りますが、どこまでボラが出るかは未知数。
ドル円・ユーロドルなど主要通貨も保ち合いになりつつレンジとなっており、年末らしい動きで大人しく終わりそうですが、今年は歴史的な相場なので最後まで気が抜けないと思うのが正直なところです!
気になるのはオセアニア通貨
直近3か月の通貨強弱では豪ドルとNZドルの乖離が強く、NZドル買いが継続中。
下は豪ドルNZドルの週足チャートですが、10月からの急落が凄まじいモノとなっています。
ある程度戻すことはあったとしても、来年もトレンドは売り優勢のままでしょう。
有効なレジスタンスラインを探っていきたいところ。もちろん対ドル・対円との相関性も見極めて狙っていきたいですね。
押し目買いを狙えるポンド
もう1点の注目はイギリスポンドです!
直近3か月の通貨強弱を見ても、「ドル」と「円」よりもしっかりポンドは買われ続けているのがわかります。
あまりにも過激な減税対策を打ち出したトラス新首相は、全ての間違いを認めイギリス史上最速で退陣しました。
しかし、市場はコレをネガティブではなくポジティブとハッキリ反応。
ポンド買いは強まり、下落トレンドから上昇トレンドへと明確な転換となりました。
地政学リスクは拭い去れないので情勢が不安定なままのイギリスですが、まだまだ押し目買いが良さそうです。
2022年の相場はあと数日で終わります。
急激な取引高・ボラ低下によりスプレッドの拡大や急変動にはくれぐれも注意しながら最後まで気を抜かないようにしましょう。
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