▼大谷翔平選手の活躍を日本のメディアは連日報じていますが、ちょっと待てといいたい。このニュースで熱狂している人々は、ドジャースのファンなのか? ロサンゼルス市民なのか? 素晴らしい日本人選手が自国リーグを捨て、外国でプレーすることをなぜ称賛するんだ?
いいですか、みなさん。僕らはね、地域のヒーロー、ヒロインを外国に奪われているんですよ。なぜ能力の高い選手が国外にプレーの場を求めるのか。答えは簡単で、海外リーグのほうが報酬が高いからです。稼げるリーグに世界中から能力が高い選手が集まり、よりハイレベルな競争をし、選手の能力はさらに向上していきます。当たり前の循環です。ビジネスとして、国外リーグの後塵を拝している現状を僕は許せない。大谷翔平や久保建英をスタジアムで見たくないですか? テレビで見るにしても、時差なしで観戦したくないですか?
何十年かかってもいいから、日本のプロスポーツリーグが商業的な力をつけ、高い報酬を出して選手の流出を防ぎ、むしろ世界中から名選手が集まってくる状態に。メジャーリーグ=W杯状態の野球はかなり難しいですが、サッカーならできる。アジアは世界でもっとも人口が多く、サッカー人気も非常に高い。例えばインドネシアは、人口約2.8億人にしてサッカー人気が異常に高い国として知られています。Jリーグ、アジアが商業的に欧州を追い抜く日まで、僕は生き延びてみせる。
(鹿内武蔵)
▼コロナ禍の2020年、前職で初めてリモートワークを経験しました。通勤しなくていいのは楽だな、と感じた一方、出勤がない、つまり職場で人と会うことがない環境には思いもよらない難しさがあるのを、その当時に体感しました。「これどうですか?」という質問ができないことがその一つです。文字でのコミュニケーションでは「これ」を逐一言語化しなければならず、「どうですか?」という尋ね方も曖昧で、文字に起こすのに躊躇が生まれます。質問の準備に時間を取られるわけですね。目の前の相手に「失礼します、ちょっといいですか?」と一声かけて紙1枚見せれば3秒で済むのにな、という歯がゆさを感じることが、今もしばしばあります。何事も一長一短ですね。
(佐野雄二)
▼2022年の制作発表からずっと待っていたNetflixのドラマ「極悪女王」。やっと見ることができました。最恐のヒール像を作ったダンプ松本が主人公ですが、80年代の女子プロレスを描いた群像劇でもあり、ビューティーペアからジャガー横田、デビル雅美、昭和55年組、そしてブル中野まで登場。それぞれの生き様が描かれているので、初見はダンプ松本目線で、次は長与千種目線でという感じで何回でも見られます。ダンプ松本の引退試合での昭和55年組が全員集合するシーンは何度見ても泣けるんだなあ…。
「極悪女王」にハマりすぎて、最近は当時のレスラーたちがドラマについて語っている動画をYouTubeで漁りつつ、続編があるなら誰を主人公にするのがいいか妄想しながら仕事をしています。
(上岸誠太郎)
▼新米が出荷されている季節ですが、近所のスーパーでは米が品薄に。「令和の米騒動」と呼ばれていますが、名古屋に住んでいたときに通っていた定食屋さんもその煽りを受けて大盛り中止になっているそうです。その店はジブリ飯を再現したかのような大盛りが有名でした。私は食べきれないと思って注文したことはありませんが……。でも、あの大盛りが中止になったというのは少し寂しい。早く例年通り、米が行きわたるようになってほしいものですね。
(荻田里佳)
▼靴が壊れてお休みしていた登山を再開しよう、と思い年初にトレッキングシューズを買いました。せっかくだから、と思い登山マップも新しいものを購入。しかしその後トレッキングシューズは履く機会がなく、2024年も秋に入ってしまいました。たまに登山マップは眺めていますが、このままだとトレッキングシューズは、1年間箱に入ったままとなってしまいます。果たして次回の編集後記までに、箱入りトレッキングシューズは使用済みとなっているのでしょうか? 何とか年内に1度、可能なら2度は山に行きたいものです。
(石井僚一)
▼先日、ある投資家さんにインタビューをしたところ、その人は元(現役の)パチプロでした。パチスロで数千万円の資産を築いて、それを元手に投資に進出し、億り人になったんだとか。パチンコを含めてギャンブルで財を成したというのは都市伝説だと思っていたので、本当にそれを実現した人がいるというのはとても刺激的でした。その人曰く、パチスロも投資も同じで研究すれば勝てるということで、説得力しかありません。自分にもそんな時期があったなと思いつつも、普通に働いたほうが楽だということに気づいて「セミリタイア」、今では単なるパチンコ打ちです。物事を究められる人は、何をやっても成功することを実感したのでした。
(田中タスク)
▼夏の焼けるような暑さも収まり涼しくなってきた今日この頃。季節の変わり目か、我が家では風邪が家族内を巡りました。5人家族(私、妻、長女、長男、次男)ですが、最初に4歳の次男が発症し、その後、長男、そして妻へと順番に感染。
ところが、なぜか私と娘はとっても元気。3人が小さなパンデミックに感染している中、2人でNetflixで話題の「極悪女王」を観戦。まるで台風のように家族を次々と巻き込んでいきましたが、私たち親子二人だけは風邪の嵐を避けたようです。興奮のあまりなのか? ウイルスが「極悪女王」最強ヒール、ダンプ松本さんに恐れをなしたのか? 真相は不明ですが、風邪が流行るこの季節、みなさんもどうぞお気をつけて。
(石井仁朗)
FX雑誌「外国為替」vol.13
発売:2024年10月22日(火)
定価:980円(本体891円)