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鋼鉄の握力は的確なDD把握から!完全日本語対応のバックテスト結果分析ツール「岩ライザー」開発者に最速インタビュー!

【お得情報アリ】鋼鉄の握力は的確なDD把握から!完全日本語対応のバックテスト結果分析ツール「岩ライザー」開発者に最速インタビュー!

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EA運用の必須工程、それは過去の相場に対するバックテスト、そしてバックテスト結果の分析。ただしMT4から吐き出されるバックテストのリポートは非常に見づらく、内容の把握が困難だ。

よって外部の分析ソフトを使うのが定石とされているが、その代表格であるQuantAnalyzerも、日本語対応しておらず、使いやすいとはいえない。

こういった状況を完全解決する存在として期待されているのが、日本語対応のバックテスト結果分析ツールである「岩ライザー」

開発者であるいわちゃん氏に、ロングインタビューを敢行した!

聞き手◉鹿内武蔵/本文◉北原拓実

記事の最後に岩ライザーFXをお得に買えるキャンペーン情報を掲載しています。

インタビューをご覧になって気になった方はぜひご確認ください!

岩ライザーFXの画面
岩ライザーFX
IG証券

全て日本語で使えるEA分析ツールを開発

─「岩ライザーFX」をはじめ、さまざまなツールを製作しているいわちゃんさんですが、まずはご自身の経歴を教えてください。

「バイナリーオプションを2年くらい取引していましたが、プラットフォームの変更やスプレッド問題があってArmadaさんたちとFXに移りました。

 FXを始めたころは裁量取引をやっていたのですが、うまくいかなかったので、自動売買での運用に変更して今に至ります」

─今はEAのみで運用されているのですね。プログラムの技術はどこで身につけられたのでしょうか。

「全て独学で、手探りでやっている状態です。バイナリーオプションを取引していたときはMQLを使ってプログラムしていたのですが、分析アプリを作ろうとなってからはJavaScriptの勉強を始め、今はJavaScriptを使ってツールやアプリを作成しています。開発歴はアプリを作り始めて2年くらいで、まだまだこれからという感じですね。

 EA作成に関しては、私が一から全て開発しているわけではなく、コードの修正などをやっていて、ロジックを直接作るようなことはしていません」

─FXのツールを作ろうと思ったきっかけを教えてください。

「バイナリーオプションでも専用アプリを作成していて、それのFX版を作ろうという話になりました。FX界隈にはさまざまなアプリやツールがありますが、EAを分析するツールは外国製のQuantAnalyzerだけで、日本語で使えるアプリがない状況でした。そこなら自分が参入できる分野だと思って、『岩ライザーFX』を開発しようと思いました。

 岩ライザーFXはバイナリー版のツールと似ている部分もありますが、バイナリー版はJavaScriptを使い始めて最初に開発したツールなので、機能面は岩ライザーFXの方が高いです」

─岩ライザーFXを作る前は、QuantAnalyzerやMT4でバックテストをしていたと思うのですが、使いにくい部分や情報が足りない部分があったと。

「私自身、英語がそこまで分かるわけではないので、操作のしづらさや数値が何を示しているのかが最初は分かりませんでした。サポートに連絡しても英語でやり取りしなければならなくて、返信がなかったときもあり、EA開発者は使いづらかったと思います。そのような使いづらい部分を解決したいと思い、開発者だけではなく、利用する人全員が使いやすいツールを作ろうと岩ライザーFXを作成しました。

 今はEA界隈が盛り上がったので良いEAが増えています。一方で、まだまだ詐欺のようなEAも多いですよね。EAを自身で分析できる人が増えていけばFX界隈のリテラシーも上がると思うので、EA初心者にも使ってもらえるとうれしいです」

─MT4やQuantAnalyzerのバックテストが終わって、結果を見てもよく分からなくて困る人もたくさんいると思います。

「そうですよね。バックテストをしても、何の数値でEAの良し悪しを判断すればいいのか、どの数値が重要なのかが分かりにくいと思いました。

 MT4のバックテストレポートが分かりにくいからQuantAnalyzerを使っても、全て英語の時点で拒絶する人は絶対にいます。日本語化もできないので使いづらいですよね。

 私もEAを作ろうと思ったときにQuantAnalyzerでバックテストをしてみてもよく分からなかったので、そこをクリアにしなくてはいけないと思いました」

─QuantAnalyzerにはどのような有料機能があるのでしょうか。

「QuantAnalyzerの有料機能では、一つのHTMLデータだけで単利の結果と複利の結果を見られます。あとは、モンテカルロシミュレーションの結果を見られる、ポートフォリオを合成するときの処理が有料でないとできない部分があります。

 有料機能もどこからどこまでが有料なのかが分かりづらいんですよね。有料だと購入期間にもよりますが、200~500ドルくらいかかるのに、使い方がよく分からないという現象になっていて、それは良くないなと思います」

─EAの運用はバックテストの結果を分析することが重要ですよね。

「リスクの部分をどのくらい理解できているかが大事です。EAを回していくとDD(ドローダウン)が起きる瞬間は必ずあって、そこで稼働を止めるべきか、動かし続けるべきなのかを判断できるような分析が大切だと思います。

 QuantAnalyzerだとよく分からないスコアばかりで、リスクの部分が分かりづらいのが問題だと思い、その辺りを分かりやすくするために岩ライザーFXではDDのパラメーターが細かく表示されます」

─FXはリスク管理が重要だとよくいわれますが、ほとんどのユーザーは「いくら儲かるか」が大好きですよね。なぜDDを詳しく知らないといけないのかを教えてください。

「例えば、100万円から運用を開始したとしましょう。そこから10万円ほどDDしたとして、それが100万円に戻るまでにどのくらい期間が必要なのかを知っておくだけで、EAを回し続けられる握力につながると思います。

 裁量取引でも株式の世界でも同じですが、一時的に損失が出ていてもポジションを保有していられる握力が大事です。EAだと自分の判断で取引しません。どこまで運用を続けて良いか分からない状況になるので、DDの回復にかかる日数を平均だけでも理解しておくと、握力につながると思います」

─確かにMT4のテスターリポートだと、最大DDや想定DDが表示されるので、どのくらい負けるのかは分かります。ただ、どのくらいの頻度で発生するのか、リカバリーにかかる日数は分からないですね。

「DDのリカバリーに1年かかるのか、5年かかるのかで変わってきますよね。基本的に同じEAを5年も動かし続けるのは現実的でないです。アップデートやそのときの相場に合わせてEAを変えていくと思うので、リカバリーにどのくらいの期間が必要なのかを理解しないといけません」

バックテストに便利な独自機能が盛りだくさん

─それでは岩ライザーFXについてお聞きしていきます。まず、開発期間はどのくらいかかりましたか。

「開発は2022年の5月にArmadaさんから『そろそろ作りましょう』との提案を受けて、そこから構想を練り、6月からコードを書き始めました。全部で9〜10か月くらいですね。

 早い人だと半年くらいで作れると思いますが、勉強しながら作成していたので、時間がかかったのかなと。より良くしていくために新しいコードを織り込みながら作成したので、10か月くらいかかりました」

─QuantAnalyzerにはない、岩ライザーFX独自の機能を教えてください。

「まず一つ目が、証拠金リセットという機能です。設定した期間ごとにスタート時の初期証拠金に戻せます。例えば、証拠金リセットをひと月ごとに設定し、証拠金10万円でスタートしたら、毎月ごとに証拠金が10万円に戻ります。この機能は岩ライザーFXにしかない機能で、相対DDを正しく把握できるメリットがあります。

 複利でバックテストをした場合、運用を始めた当初は1000通貨単位でエントリーするけど、10年後は常に100万通貨単位で運用し続けるようなEAがあります。100万通貨単位で取引し続けるのは現実的ではないですよね。その現象を証拠金リセットを使って計算すると防げます。1年ごとに証拠金がリセットされるので、後半になっても通常の状態や運用資金が少し増えた状態のバックテストデータを確認でき、現実的なバックテストが可能となります。

 そもそも資産家でも100万通貨単位での運用はほぼしないですし、200万通貨や500万通貨でずっと運用して、最終的な利益額が数億円や数十億円、最大DDが数千万円になるバックテストデータはリアリティが全くありません。フォワードにできるだけ近づけるために、証拠金リセット機能をつけています」

─要するに資金を抜くということですね。

「そうです。複利で運用したい場合は、より正しいバックテストをした方が良いので、資金を抜いて利益を出した場合のバックテストデータが出ます。これは岩ライザーFXにしかない機能です。

 あとは積み立ての検証機能があります。例えば、毎月1万円を積み立てて運用した場合のバックテストが可能です。証拠金リセット機能と併せると、よりフォワードに近い積み立て運用のバックテストデータになるので便利です。これも岩ライザーFXにしかない機能かなと思います。

 そして、QuantAnalyzerにない機能として、DD設定ができます。QuantAnalyzerは最大DDしか出ないので、回復にどのくらいの期間が必要なのかは分かりませんが、岩ライザーFXは設定したDDが発生した場合に復帰するまでの期間がバックテスト結果のグラフ上に表示されます。また、設定したDDがどのくらいの頻度で起きるのかも分かります。DD関係に強いのが岩ライザーFXの大きな特徴です」

─あとはスリッページも設定してバックテストができますよね。

「そうですね。不利なポジションという項目でスリッページを設定でき、約定の位置が設定した分だけマイナス方向に動きます。バックテストの結果がよりフォワードに近くなりますし、そのEAがどのくらいのスリッページに耐久できるかも把握できます。

 また、指定日注文設定もあります。例えば、1月4日から12月28日の正月以外の日時は全て取引するみたいな設定ができますし、反対に、正月だけ取引するみたいな設定も可能です。夏時間だけ、冬時間だけ分析したいみたいな場合に使うと便利です。この辺りがQuantAnalyzerにない機能ですね。

 そして、岩ライザーFXのなによりも大きなメリットは全て日本語である点です(笑)。そこが一番大事かなと思います」

勝率を気にするよりも損益分岐率に注目しよう

─初めてEAを買う人はどの部分を見れば良いのでしょうか。

「まずはバックテストをしてみましょう。細かい設定はあとから勉強すればいいので、とりあえずデフォルトの状態でバックテストをして、結果のデータを見ることをお勧めします。そこからDDや資金管理などの設定を調節しながら、バックテストを繰り返すとより良くなると思います」

─ポートフォリオを組みたくなりますが、まずは一つのEAから始めてみた方が良いと。

「ポートフォリオを組むのも良いですが、EA初心者だとデータの見落としやバックテストで良い結果を出そうと調整しすぎて過剰最適化になる可能性があります。

 私的には最初はいろいろな設定でバックテストを繰り返して、あとからいらない部分をそぎ落としていく作業が良いかなと。とにかく、最初にバックテストを1回はしてほしいです」

─バックテストの結果にはいろいろなパラメーターがありますが、どの辺りを見ればいいのでしょうか。

「私としては、まずは取引回数が重要です。取引回数が少ないと統計的な信頼性がなくなり、バックテストの結果が信頼に値しなくなります。EAの種類にもよりますが、10年間で2000回はほしいです。10年間で2000回だと1年間で200回の取引となり、12か月平均だとだいたい2日に1回の取引ですね。

 Twitterを見ていると10年で20回しか取引しないみたいなEAがありますが、そのようなEAはテスト数が少ないので、「バックテストをしました」「分析ツールで分析しました」といわれても信頼に値しないです。最低でも10年間で2000回の取引回数はほしいです。

 次に、DDは絶対に見るべきです。そして、平均獲得pipsも見てほしいです。小さすぎると、スリッページが起きたときに耐えられないので、平均獲得pipsが大きいロジックが良いですね。例えば、平均獲得pipsが0.5pipsしかないロジックだと、スリッページに耐えられないです。このようなロジックはスキャルピング系に多いですね。最低でも、取引回数とDD、平均獲得pipsは見た方が良いと思います」

─多くのトレーダーが気にする連勝や連敗は気にしないと。

「私は最大連勝や最大連敗はあまり意識しなくても良いと思っています。最大連敗はDDにつながるので、最大連敗で見るよりもDDで見た方が良いかなと。私的には利益よりも損失の方が重要だと思うので、連勝数は気にしていないですね。

 多くのトレーダーは勝率の方が気になると思いますが、個人的には単純な勝率よりも損益分岐率との差が大事かなと思います」

─損益分岐率はどのようなものでしょうか。

「損益分岐率は、リスクリワードの良し悪しを判断できる指標です。平均損失÷(平均利益+平均損失)×100で求められます。損益分岐率が低いとリスクリワードが良いロジックと捉えられ、例えば勝率が80%で、損益分岐率が75%のロジックは、勝率は高いけど損益分岐率も高いから良いEAとはいえないという判断につながります。損益分岐率と勝率に差があるロジックを見定めるのが大事かなと思います」

今後も使いやすいように機能を増やしていきたい

─今後の展望についてですが、岩ライザーFXのバージョンアップや機能追加は考えていますか。

「バックテストの結果をMT4のようにHTMLレポートで出力できるようにしたいと考えていて、これは早めにアップデートしたいです。

 また、取引回数が10万回を超えたバックテストになると重くてアプリが落ちてしまうので、そこも改善していきたいです。EAを100個同時に10年間のバックテストをしてみたという事例もあるので、複数個回しても耐えられるような設計に作り替えていく予定です。

 その他には、現状は1台のPCにつき1ライセンスなので、追加料金を払えば別PCでも使えるような仕組みは作りたいと思っています。

 あとは、EA初心者にも使ってほしいので、有料版よりも機能は落とした無料版も用意したいですね。お金はかかりますが、EAを使うならさまざまな機能がある岩ライザーFXでバックテストをしてほしいです。

 そして、株式のアプリも作りたいですね。ただ、株式はいろいろな証券会社があるので難易度は高いと思いますが、株式でも役に立つツールを作りたいと考えています」

─現段階でも便利な機能が多い岩ライザーFXですが、これからどんどん使いやすくなっていきそうですね。期待しています。最後に、読者の皆さまに一言お願いします。

「EAを回すにはリスク管理が一番重要です。利益をどのくらい期待できるかよりも、リスクがどのくらいあり、どのくらい耐えなければいけない期間があるのかを理解するためにも岩ライザーFXでバックテストをしてほしいです。

 そして、読者の皆さまの中には『EAを作ってみたい』『MQLを学びたい』と考えているけど、まだ始められていない人は多いと思いますが、まずはどのようなEAでもいいので作ってみることをお勧めします。私も何も知らない状態から、インターネットで調べながらプログラムを書いてEAを作成しました。勉強して作るよりも、作りながら勉強していく方が身につくスピードが速いです。RSI30と70だけで取引するみたいなロジックでもいいので、まずはEAを作るところから始めてみましょう。

 私自身、プログラマー出身ではありません。学校の授業でC言語を少し触ったくらいで、本格的にプログラムを学んでおらず、授業の課題を友達のプログラムをコピーして提出していました(笑)。そんな私でも岩ライザーFXを作れます。どんなことでも勉強すれば結果は出ますし、特にプログラミングは勉強すればするだけコードに反映されるので、ぜひEAやツール作りにチャレンジしてみてください」

インタビュー日◎2023年2月27日

Editor’s Note 1|QuantAnalyzerにない岩ライザー独自の機能

Editor's Note 1|QuantAnalyzerにない岩ライザー独自の機能

①証拠金のリセット

岩ライザーFX、証拠金リセット機能

一定期間が経過するごとに、証拠金を初期状態に戻す機能により、出た利益を適度に出金しながら運用を続けるという、現実的な設定でバックテスト結果を分析できます。

②積立の検証

岩ライザーFX、積立の検証機能

毎月25日に100ドルずつ口座に足していくなど、定期的に口座に資金を追加注入していくシミュレーションも可能です。また、運用の最大ロット数も設定できるため、1000万通貨のような非現実的な単位でのトレードはできなくなります。

③細かいDDの設定

岩ライザーFX、細かいDDの設定機能

QuantAnalyzerだと、そのテストの中での最大のDD(ドローダウン)しか表示されませんが、岩ライザーの場合は設定した以上の幅のDDは全て表示され、回復にどれくらい時間がかかったかも分かります。

④不利なポジション

岩ライザーFX、不利なポジション設定機能

全てのテスト結果に対して、スリッページやスプレッド拡大を想定した負荷を掛けることができます。P62~の林貴晴さんがインタビューで語っていた、一律でスプレッドを広げたテストが、バックテスト時点ではなく岩ライザーの分析時点で、自由に設定できます。1ポイントは0.1pipsになります。

Editor’s Note 2|QuantAnalyzerはどういうソフト?

Editor's Note 2|QuantAnalyzerはどういうソフト?
QuantAnalyzeの画面

岩ライザーが目標にした、MT4のバックテスト結果分析ツールがQuantAnalyzerです。日本語版が存在しないため英語での操作が必須である点はネックですが、一定の範囲の機能は無料で使えます。

バックテスト結果を読み込み、年ごと、月ごと、曜日ごとなどの成績分析や、テスト結果を組み合わせたポートフォリオ作成は無料の機能です。ひとまずお金をかけずに詳細な分析にチャレンジしたい方は、QuantAnalyzerに挑戦するのも良いでしょう。

Editor’s Note 3|今なら岩ライザーFXが5000円OFF!

Editor's Note 3|今なら岩ライザーFXが5000円OFF!
岩ライザーFXの画面

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ABOUT ME
いわちゃん
当初はバイナリーオプションをしていたが数年後にFXの研究を始める。しかし、裁量トレードで期待どおりの成績とならず、自動売買での運用に移行して現在に至る。プログラムは全て独学。日本人向けのEA分析ツールがなく使い勝手が悪いことから、日本語で使えるツール開発を思い立ち、岩ライザーを公開。初心者でも使いやすいツールの開発を心がけている。
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